プーさんから先日のライヴのレポートが届きました!

Masa Sumideこと住出勝則さんの先日の『ソロギター100%ライヴ』が素晴らしかったことなど
 
先週の土曜日に大阪の「5th Street」で行われた住出勝則さんの『ソロギター100%ライヴ』 のコンサート、本当に素晴らしかったです。これまでにも同じ内容の企画(つまり、住出さんがソロ・ギターのインスト曲ばかりを演奏するコンサート)が無かった訳ではありませんが、前回はいつ頃だったか憶えていないくらい何年も前のことだったような気がします。久々にソロ・ギター演奏のみのソロ・ライブが実現した訳で、これはアコギ・ファンとしましては行かなくてはなりません。なので、行ってきました。

4月4日の土曜日、午後4時(4のぞろ目!!)からスタートしたコンサートは、オリジナルは2000年にリリースされた2ndアルバム『COOL EXPOSURE』に収録され、2006年の8作目『YOU ARE GOLD』で再録されている住出さん特にお気に入りの「Night Groove」でスタートしました。タイトルが示す通り、グルーヴ感に溢れた作品で、「僕のギター・ミュージックは、このノリとフィーリングが命です」と、ライブ1曲目で高らかに宣言されたように感じましたし、聴く者に「住出さん、今回も絶好調だナ」と確信させる切れ味するどい演奏でした。

アルバム『HAPPY TOGETHER』からの「Topaz」に続いて「次に叩き系の曲を演ります」とのMCがあって「Satori」を演奏。オーストラリア時代、ソロ・ギタリストとしてまだ無名に等しかった住出さんがライブで一際注目を浴びる存在になるキッカケとなった楽曲で、プロ・ミュージシャンとしてガムシャラにひた走っていた当時を象徴するオリジナル曲です。この曲をプレイする時の住出さんは、他の曲を演る時とは少し顔つきが違っているように見えるのは私だけでしょうか。

2001年のセカンド・アルバム『SHADOW DANCER』からの「One Heart」、2022年の『弦風景』からの「虹にたくした想い」に続いて、この日のライブのために用意された邦楽と洋楽のメドレーが披露されました。詳しくは(住出さんのご了解を得てアップさせて頂いた)下記の演奏曲目リストをご覧頂きたいですが、ユーミンの楽曲メドレーの次に演奏された洋楽カヴァーの方は、ボズ・スキャッグス、オリビア・ニュートン・ジョン、ザ・ジャクソンズのヒット曲です。2014年の『BACK TO BASICS』からの「Am I Blue」と、『YOU ARE GOLD』からの「Mirage」の9曲を弾き終えて一部は終了。

10分余りの休憩を挟んで、二部は2024年の『HUMMINGBIRD』から「温かい時間」、2020年の『ふたたび荒野へ』から「Sunset Bossa」、『HUMMINGBIRD』から「幸せを見つけに行こう」と続いて、同年代の(住出さんの方が2つ年上)ソロ・ギタリスト、小松原俊さんと住出さんお二人の名前でリリースされた(でも、デュエットで演奏されるのはボーナス・トラック1曲のみの)アルバム『WHEN YOU WISH UPON A GUITAR』に収録された「You Are My Rainbow」、2011年にプー横丁のインディーズ・レーベルSlice of Life Recordsから発売された『Believe in Me』からの「Dreaming of You」と「Autumn」が続けて演奏されました。『MOONLIGHT STARLIGHT』から「星空に君を想う」、最新作の『歌謡日の弦場から』より「甘く切ない恋物語」、『BACK TO BASICS』から「Will You Be Mine」、再び『Believe in Me』から「Alive and Kickin’」など、印象深い作品が続き、『HUMMINGBIRD』から「Please Call Me “情”」でライブ本編は終了しました(曲間の面白いMCの数々は、ご来場なさった方だけのお楽しみということで、ここでは極力触れないようにしています)。

鳴り止まぬ手拍子と歓声を受けて「アンコール、ありがとうございます」と元気に応じた住出さんは、テレビなどでよく流れていた曲の「ウキウキWATCHING(『笑っていいとも』のテーマ曲)」と昔の運動会の定番曲「天国と地獄」と料理番組の「キューピー3分クッキング」の3曲をアレンジしたお茶目で楽しいメドレーと『弦風景』のアルバム・タイトル曲「弦風景」の2曲が演奏されました。「ありがとうございましたぁー」と大声で観客の皆さんに御礼の言葉を述べて舞台袖に消えた住出さんですが、興奮している当夜のお客さんは、更に手拍子を続け再度のアンコールを要求。住出さんにとってもセカンド・アンコールは全く予定に無かったようで、再びステージに登場した住出さん。「じゃあ1曲歌おうか」と言ってお客さんを大喜びさせ、選んだ曲は(あのジブリの)「となりのトトロ」。既に前売り完売している翌日の「Uncle Jam」さんで演奏予定のセット・リストから急遽セレクト。初披露されたこの曲がギターのアレンジも良くて、住出さんからの予期せぬビッグ・プレゼントという感じでした。そして、会場一杯の熱気と興奮に包まれつつ、当夜の公演は幕を閉じたのです。

〈一部〉と〈二部〉合わせてコンサートの本編だけでメドレーを含めて20曲。それに加えてアンコール3曲で全23曲。それらの楽曲を一切手抜きナシで演奏し終えた住出さん、ホントに凄いなァ。 そして、翌日の「Uncle Jam」さんでは(「となりのトトロ」以外)全く別メニューのライブ『うた100%ライヴ』も行われた訳で、2日連続の今回のライブの為に、どれだけの時間をかけて練習し、準備されたかという事に頭を巡らせますと、これはモノ凄いことだなァと只々驚くばかりです。

1956年2月3日生まれで、今年70歳を迎えられた住出さん。以前にも増してエネルギッシュな最近のライブ・パフォーマンスを拝見しますと、そのパワーの源は、プロ・ミュージシャンとしての「誇り」とファンの皆さんへの「感謝の気持ち」なのではないかと思います。その熱いライブ・パフォーマンスを通して「アーティストMasa Sumideの生きざま」さえも感じるソロ・ギター演奏は、ベテラン・ミュージシャンならではの醍醐味を感じますし、ライブが終わって会場で購入したCDにサインを求めるファンの皆さんお一人お一人へも優しく丁寧に対応されていました。

終演後、ごく少人数で行われた打ち上げで、「今夜もやり遂げられた」という充実感に満ちた表情で歓談する住出さんを見るにつけ、熱心なファンに恵まれ、才能が枯渇することもなく優れたソロ・アルバムを発表し続けて現在までの音楽キャリアを重ねてこられた、このベテラン・ミュージシャンの極上のアコースティック・ギター音楽を更に多くの皆さんに聴いた頂きたいと強く思いました。その演奏をライブで堪能できる住出さんのソロ・コンサートは、円熟期に入ったアーティストからしか感じる事のできない格別の味わいがあります。ですから皆さん、次回に「Masa Sumideライブ体験」の機会があれば、是非とも会場に足をお運びください。

住出さんお疲れさまでした。次回も楽しみにしていますよ。ありがとうございました。《 プー横丁店主 POOH 》