新鋭ギタリスト―田中彬博くん

久しぶりに期待できるギタリストが登場しました。その名は、田中彬博(タナカ・アキヒロ)くん。しかも、まだ22歳という若さ! ん・・・僕と30歳も違うのかという話はさておき(笑)、彼から「聴いてください」と受け取ったCD(“harukazeharmonics”)を聴いてビックリ。これが、なんとも素晴らしい! すでに、巨匠・吉川忠英氏も絶賛されていますが、氏のコメント通り、いや、それ以上のギタリストではないかと素直に感心しましたし、同時に、「この先、汚れることなく真っ直ぐ育って欲しいなぁ」と、親心にも似た感覚を持ちました。

その田中くんが先日のライブに顔を出してくれて、会場に残ってくれたお客さまの前で1曲弾いてくれたんですが、これがまた抜群に上手い! すごくスムースな演奏で、彼の潜在能力の高さが伺えましたし、度胸もある。その席で、9月にウインフィールド(アメリカ)のギターコンテストに出場すると聞き及びましたが、ひょっとすると優勝して帰ってくる可能性もないことはないと思いますねぇ。たとえ優勝できなくても、ベスト3の中に残る実力は十分にあると思う。彼の演奏は、そんな期待感を持たせてくれました。  

企画CDのはなし

以前、少しだけお話したと思いますが、8月30日からスペシャル企画のCDの録音が始まることになっています。これは、大阪のドルフィン・ギターズさんの企画によるものですが、日本のギター制作家のギターを僕と小松原 俊さん(コマンチ)で弾いて、その音の違いやら、アーティストによる音の違いを楽しんでいただこうというものです。で、6名のビルダーによる6本のギターを2人で1曲ずつ弾くわけですから、全部で12曲。そして、ボーナス・トラックとして、2人でデュエットを1曲収録する予定になっていますので、計13曲になります。僕としてもこの手の企画は初めてですし、すごく楽しみにしているんですが、とくに、国産の手工ギターをフューチャーする、というところがいいですよね!

小松原 俊さん。彼のことをご存じの方は多いと思いますが、ソロ活動に限らず、近年は藤田恵美さん(すばらしい歌声!)のサポートギタリストとしても活躍されています。アメリカのエド・ガーハードというギタリストが絶賛する腕前は、まさに職人そのもの。

さて、現段階では、オリジナルとカバー曲の半分半分の構成になればいいかなと思っているのですが、気が変わることもありますので(いい意味で!)、曲名に関しては「確定」になった時点でお伝えしたいと思います。僕としては、それぞれのギターの個性やら特性を考えた上で選曲できればいいかなと感じています。ギターたちも僕のことが気に入ってくれるといいけど(笑)。

最後に、発売の方ですが、秋にはリリースされると思います。まだ少し先のことですが、お楽しみに~! そして、早めの「口コミ」のほう、よろしくねっ!

※その前に、ニュータブ譜も出るからね~。この話題は後日・・・

19, 20, 21日のライヴ

暑~い日が続いていますが、皆さんお元気ですか?

さて、3日間の超ミニツアーの各ライヴ会場にご来場くださった皆さま、ありがとうございました! 今回は、お客さまのノリに救われた感じでした。いつにも増して温かく迎え入れていただいて、ほんとうに気分よく演奏できました。中には遠方から来てくださった人たちもおられて、嬉しかったのはもちろんですが、なんか申し訳ない気もしたなぁ。元は取れたのかな?(笑)。

今回の3ヶ所は、それぞれ良きギター音楽の理解者でもある場所。ゆえに、凄くありがたい所でもあるんですよね。ただ、僕としては、経済的になかなか貢献できない点が気がかりでしょうがないですし、「いつか恩返しせんとあかんなぁ」と思うばかりです。それまでは「借り」の状態が続くのかな(笑)。

野茂引退・・・

今朝の各種新聞は、「野茂引退」の文字が一面に出ているものが多いと思います。ついに来るときが来たかぁ、という感じですが、彼の心境はいかに・・・。自分の人生を捧げてきた対象を失うわけですから(自分の意志であっても)、ものすごく寂しいに違いないでしょう。これからも間接的に野球にかかわっていくにせよ、もう、あのセンターステージで注目を浴びることはないわけだから。僕もいずれはステージから離れる日が来るわけですが、その時にどんな気分になっているのか想像できませんねぇ。

もう12年前になりますが、ドジャースタジアムへ観戦に行ったことがあります。残念ながら、野茂投手はその前日に登板していて、たしか、先発はマルティネスだったと記憶しています。ペドロのお兄さんのほうですね。でも、野茂選手がベンチを行き来する姿は見れたんです。その時は思わず「あっ、野茂が歩いとる!」と子供のように興奮してしまいましたねぇ。彼は僕よりひと回り以上も年齢が違いますが、僕は彼のことを文句なしに尊敬しています。同時に、もっと賞賛されてもよいとすら思っています。彼の功績はもちろんのこと、日本とアメリカの橋渡しを野球を通して見事なまでに成し遂げたわけですから。名前の通り、彼は「英雄」そのもの! 

ドジャースタジアムへ行った頃、僕は丁度オーストラリアへの移住が決まっていたこともあり、当時は彼を目標に「オレはギター界の野茂になる!」と密かに誓っていたんです。まぁ、その夢はまだまったく実現していませんが(笑)、その気持ちに変化はありません!

期待度 vs 満足度

テレビで、海外旅行先への期待度と満足度に関する番組を見ました。この「期待度と満足度」は、なにも海外旅行に限ったものではなく、エンターテイメント、スポーツ、家電製品もろもろ広い分野に共通することですよね。もちろん、ライヴに関しても。

僕の場合は、期待度は6くらいで、満足度は7くらいが丁度いいかな、と思っています(笑)。いちばんツライのは、過度に期待されてしまうこと。「プロは、きっちりと期待に応えて(結果を出して)ナンボ」と言われると耳が痛いですが、やっぱり、10期待されてしまうとツライというのが本音ですねぇ。もちろん、毎回、ベストはつくしますが。

以前、ある漫才コンビが、「めっちゃオモロイ、オモロイと言われて、期待されて、そして爆笑させることほど難しいことはないんですわ」と発言されていたことを覚えています。この、期待感がプレッシャーに変わる感覚は僕にもよく理解できますねぇ。逆に、期待されないというのは限りなく寂しいけど、期待感が強くてプレッシャーになることは多々あるから、要するに、いかに自制できるかにかかってるのかなぁ。まぁ、常に普通にしてたら済むことなんでしょうが。

これからオリンピックが始まるけど、選手の皆さんは大変なんやろなぁ。名誉なことやろけど。

・・・と言いつつ、僕は練習に戻りますぅ。なんの? もちろん、MCの・・・じゃなくて、ギターの(笑)。

気分転換(2)

 ヘアーカットに続き、もうひとつ気分転換として、携帯の機種変更をしてみました。僕の場合、携帯に関してはほとんどこだわりがなく、メールやらワンセグやらiモード、カメラなどなど興味がないんです。とにかく、通話できたらOK(!)という骨格だけで十分なんです。これも、「分かりやすいのがええ!」という僕の性格からなんかなぁ。でも、「取り説」は細かく読むのが好きなんですよねぇ(笑)。たしか、徳武さん(Dr. K)も、「取り説」はしっかり読み込むと言われてたような気がするなぁ。

さて、「こだわりがない」と言っても、電話機の色だけは別。もちろん、赤系(メタルレッドというらしい)で決まり! 僕は、以前は「黄色系」が好きだったんですが、最近はなぜか「赤色系」に惹かれます。もう、還暦まで待てない(!)という気分ではないんですが、見渡せば、腕時計にも赤が入ってるし、ギターケースも赤。他にも赤いものは身近にありますが、赤は赤でもワインレッド風(エビ茶色?)が特に好きですねぇ。 

気分転換

週末のライヴが近づいてきたし、暑くもなってきたので、髪を切ってきました。と言っても、ものすごく短くするとかではないのですが、やっぱりヘアーカットは気分転換になりますねぇ。心身ともに軽~くなります。髪の毛はありすぎてもダメだし、なさすぎてもダメ・・・でも、最近、前髪近辺(オデコ)の面積が広くなってきているような気がするなぁ(笑)。

19日(神戸・鈴蘭台)、20日(名古屋)、21日(さいたま市)へ行きますよ~。ぜひ、各会場へご来場くださいね。元気な姿でお会いしましょう。そして、暑いけど、もっと熱いライヴにしましょうね! お手数ですが、ライブの詳細は「concerts」ページでご確認ねがいます。 

トミー・エマニュエル

今年の10月に来日するトミーの名古屋(10/19)、大阪公演(10/20, 21)のチケットが今日から発売になるそうです。主催は、僕もお世話になっているドルフィン・ギターズさん。即日完売になると予想されますが、興味のある方は急いで連絡してみてください。なお、チケットの販売は「HP上のみ」となっているようですので、↓のアドから行ってみてください。

www.dolphin-gt.co.jp

トミーのことは、僕がオーストラリアにいる頃から知っていましたが、直接会って話したのは彼が3年前に来日した時でした。その翌年には音楽雑誌の対談を通して色々と話をすることができましたし、オフレコでセッションまですることができました。僕が知る限り、彼ほど右手を完璧なまでにコントロールできるギタリストはいないと思いますねぇ。もちろん、左手も凄いんですが、あの右手のピッキング(アタック、ダイナミックスなど)はマネできませんね。ただ、この部分は見えにくいところでもありますので客席からは確認できないかと思いますが、会場へ行かれる方は、ぜひ、右手にも注目してみて欲しいと思います。

メガネ

じつは、3月にやったカナダ・ツアーの途中で、ステージ用のメガネを失くしてしまったんです。置き忘れた場所へ戻って探したんですが、結局、見つかりませんでした。まぁ、事故とか大ケガとは違って、単純に買い直せば済むんですが、使いなれた(身体の一部!)メガネだったこともあり、やっぱり残念ですぅ。

「ステージ用」と書いたのは、遠・中・近の3焦点レンズが入ってるものだったんです。普段は1種類のレンズで問題ないのですが、さすがに忍び寄る年には勝てず(笑)、老眼部分をカバーしないとギターを弾く手元が見えにくくなってきてるんですよね・・・。現に、普通のメガネで演奏していた最近のライブは、やっぱり手元がギラギラして見にくかったぁ~。

で、「これでは、あかん!」ということで、またステージ用に新たにメガネを作りました。これで、プレーの間違いとかメガネのせいにできなくなりますが(笑)、やっぱり見やすい! これやったら、もっと素直に、そして、もっと早く「老眼」(←この漢字はなんかイメージ悪い!?)を受け入れといたほうがよかったかなぁ。

曲名

僕の曲には100%英語のタイトルがついていますが、これは、1枚目のソロギター・アルバムを出した頃、英語圏のオーストラリアに住んでいたというのが理由(始まり)です。それ以降、統一性を持たすために、英語の曲名を使っているわけですが、日本語・英語にかかわらず、曲のタイトルには苦労します。僕の音楽がインストルメンタル(歌なし)ということで、より大切になるということもあるんですが、曲のメッセージをひと言、ふた言に凝縮して伝えないといけないので、ボキャブラリーの少ない僕としては、やっぱり苦労するんですよね(笑)。もともと作詞が苦手なことも原因なのかな~?

曲名のイメージは作曲中に浮かぶ時もありますし、あとで録音したものを聴きなおして、そこからイメージするものもあります。また「絵」として浮かぶ時もあります。ここのところ、なぜか短いタイトルをつける傾向がありますねぇ。性格的にも、「すぐ分かる」というのが好きみたいです。

最近、自分なりにアレンジして演奏している「♪言葉にできない」(小田和正)ですが、僕はこのタイトルが大好きです。シンプルなんだけど、ずばりとメッセージを伝えてるし。これ、英語にするとどうなるのかなぁ? ん・・・”Words Fail Me” がピッタリかな?

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TOPAZ
http://jp.youtube.com/watch?v=U_tI9QQpzq8