台湾・香港・中国ツアー記(4)

5月27日(金)、香港ライヴ当日。昼間にインタビューがあったのですが、それ以外は比較的ゆっくりとでき、夜のライヴに向けて準備OKという状態。そして、夕方に会場のNgau Chi Wan Civic Centreへ向かう。で、そこで送迎の車にびっくり~! なんと、車体には「鶏」の文字が・・・そう、どう見ても鶏を輸送する車のよう(笑)。しかも、荷物を置くところは鉄の網で仕切ってあるし~。そこへ楽器やら荷物を置いたのですが、ほんま貴重な経験でした。「所変われば品変わる」、まさに、その通り! オモロイ!

ライヴのタイトルは”The Power of Fingerstyle”。出演者は僕と、ジャッキー、チア・ウエイの3人。ステージ上には、このタイトルの看板がつってありました。いい感じです。サウンドチェックも問題なく進行し、あとは本番を待つのみ。今夜は満員(!)だそうで、おのずと気合が入る。少ないと気合が入らないという意味ではなく、初めての場所で満員というのは、素直に嬉しいし、有難いですよね。まだまだソロギターの認知度が低いと言われる香港ですが、この夜ばかりは、好い予感を持たずにはいられませんでした。

で、本番ですが、香港のお客さまは静かに聴いてくださいましたし、盛り上がるところは盛り上がるという感じで、すごく反応も良かったです! 僕のつたない英語にも反応してくださいましたし、ジョークにもバッチリついてきてくださいました。お陰さまで、僕の演奏も安定していたように思います。一部が終わってから休憩に入ったのですが、そのときに嬉しいニュースが・・・なんと、CD売り場に人が殺到して、二部に間に合わないから途中で打ち止めにした、ということでした。有難いことです! そして、ジャッキーからは、「香港の人は静かで、普段あまり反応を示さない人が多いけど、今日はすごく皆さん楽しんでおられますよ。評判もバッチリです!」と笑顔で伝えてくれました。その勢いに乗って、二部~アンコールまで突っ走りました。会場には、昨夜お世話になったナンシーさんや他のアーティストたちも来てくれて、色んな人に聴いてもらえたことも嬉しかったです。それと、残ってくださったゲストの人たちが「ギター1本で、ここまでできるとは思わなかった」と一様に言ってくださったこと。これは小手先のテクニックのことだけではなく、感情表現に至るまでということだったので、余計に嬉しかった! 

そして、ライヴ後に行ったレストラン・・・もう、この世のものとは思えないほど美味かった~! 完全にノックアウトです。これまで、色んな場所で高級中華料理店とかに連れていってもらいましたが、このお店は僕の中では断トツNo 1! しかも、料金は高くもなく安くもなく中間くらい。その名は、King’s Lodge。市内に何店かあるようですが、僕らが行ったのはChatham Road Southに面しているお店。有名なNathan Roadからそんなに遠くないと思います。もし、香港へ行かれることがあれば(ツアーでも何でも)、絶対にこのお店へ行って欲しいですねぇ。とくに、ドランク・チキン(正式名か知りませんが)と呼ばれる一品は絶品です! 冷たい食べ物なんですが、蒸した鶏肉が老酒か何かに漬かっているものです。とにかく美味いです、しつこいようですが(笑)。あまりにも高印象だったので、香港と食べ物にからんだ曲ができないかなと思い、この数日後(中国のしょうしゅう市のホテルで)に新曲を作り始めました。現在は完成して、仮タイトルですが、♪Love At First Bite in Hong Kongとしてあります(笑)。ええ感じでっせ~、自分で言うのもなんですが。

つづく・・・ 

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