最近、とみに「時の経つのは早いなぁ」と愚痴(?)ってしまいがち。今年もあっと言う間にゴールデンウイークに突入してしまいましたが、僕の方はツアーが終わってから、地味な準備作業が続いています。秋にヨーロッパで発売になるCDのコメントやらメッセージを英語で書くことやら、新タブ譜のデザインや奏法に関するアドバイスをどう書けばよいものかとか、もろもろ考え始めたりしています。なにせ、すべて一人で責任を持ってやっていますので、けっこう大変なんですが、でも楽しいから苦にはなりません。ただ、ライブのブッキング(スケジュール組みなど)に関しては、「誰か協力してくれる人がいてくれたらなぁ・・・」と思うようになってきたなぁ・・・本音を言えば、ライブの本番だけに集中できるような状況がベストなんですが、そうもいかない現実が・・・。でも、考えれば、世の中には「本当にやりたいこと」ができていない人たちの方が多いかもしれないし、今年の9月でデビュー33周年を迎えられる自分のことを思えば、長い間好きなことができている事実だけでも幸せかもしれませんよね。そうそう、CDの通販・販売でお世話になっている「プー横丁」さんは35周年(!)だそうですよ。凄いなぁ。
○○周年と言えば、昔からの音楽仲間でもある滝ともはるさんは30周年を迎えられるそうです。覚えていますか、♪南回帰線? 堀内孝雄さんとのデュエットで大ヒットしましたよね。その滝さんが、10月17日(金)に彼の本拠地でもある横浜にある関内ホールで記念公演を予定されています。豪華ゲスト多数を迎えての30周年記念公演は、まさに、彼にとって節目となる一夜となるでしょうね。僕も、ぜひ“乱入”したいと思っていますし、昔からの“ニューミュージック”ファンの方のみならず、ぜひ、沢山の方々にこの夜を見届けて欲しい(!)と、彼のひとりの友人として願っております。「10年ひと昔」と言いますが、30年はその3倍! 僕は、それよりちと長いわけですから、かなり年を感じますが(笑)、彼の努力と精神力(根性?)には本当に頭が下がります。
で、このライブに関する詳細ですが、追って次の機会にでもお知らせいたしますね。
では、この辺で失礼いたします。皆さん、ご自愛くださいね。
まずは、「ギターパーツ・ツアー」にご来場くださった皆さまに感謝いたします。ありがとうございました! そして、各地で主催していただいた関係者の方々にもお礼を言わせていただきます。ありがとうございました&お世話になりました! お陰さまで、各会場とも温かく迎え入れていただき、ダグは大満足状態で次の公演地の台湾へ旅立ちました。ホスト役の僕としては、正直な話、それなりに気を遣うことが多くて、肝心の自分の演奏に100%集中できなかった部分もありましたが、彼を日本のアコギファンの皆さまに紹介できたことや、日本を楽しんでもらえたことで、今は報われた気分です! 何より、僕は彼の人間性に救われたましたねぇ。僕と同い年ということもあるでしょうが、話が合うし、とにかく優しいんです。ライブに来ていただいた皆さまも、彼の音やらステージ・マナーなどを見て、きっと、そう思われたことと思います。まさに、「音楽=人間」そのものなんですよね! 身長だけではなく、ハートまでデカイなぁ、彼は(笑)。
さて、この“外タレ・シリーズ”は今回で4回目(ローレンス・ジューバー、ドン・アルダー、アンディー・マッキー)ですが、僕的には準備もろもろ含めて心配事が多いんですが、すごく勉強になるんですよね。ギターはもちろんのこと、「人間」として。人種は違っても、結局は同じ「人間」なんですよね。だから、色々と話をしても、だいたい同じようなことで悩んだり喜んだりするんです。例えば、演奏途中でまちがったりした時の落ち込み様はまったくの共通点! とか、出番前のあがる感じも同じ。とか、今ひとつ受けていないと感じたときのガッカリ感とか・・・逆に、すごく受けた時の高揚感なんて、子供と一緒状態ですからね。まぁ、僕らは単純なんです(笑)。
今回は移動(電車)のコースも良かったですねぇ。とくに、長野方面へ向かうときの壮大な山々の景色に、ダグは「自分の住んでるポートランドに似てる!」と、いたく感激していたようでした。ほんの少し雪も残っていたし、まだ桜も見ることができました。また、新幹線に乗ったときは、70%くらいですが、富士山も車中から見ることができましたし、観光面でも喜んでもらえたので良かったです! 高岡(富山)では、高岡大仏とか、美しい公園(ごめん、名前忘れた~)をみることができました。ですが、ハイライトは、京都での観光ということになるかな。案内人として、プー横丁のご隠居にご足労ねがったのですが、「金閣寺→龍安寺のコース」はいつ行ってもええなぁ。やっぱり、京都はグ~っ! じつは、僕のコンピューターの壁紙は、先日撮影した金閣寺なんですよ! ええ感じどすえぇ。
さて、これからの僕ですが、まずは、しばらく休んで次の目標に向かって行きたいと思っています。ツアー中のMCでもお伝えしたように、僕のCD(Born To Groove)が秋頃にヨーロッパで発売されることになり、それに併せて3週間(長い~!)のツアーに出ることになっています。体力面でちょっと心配ですが、「いつもの自分」で頑張ってこようと思っています。あとは、10月にマレーシアでのギター・フェスの話がきています。まだ確定ではありませんが、決まれば久しぶりのクアラルン・プールやし、楽しみやなぁ。と言っても、僕はあくまでもマイ・ペース。ライブの数も決して多いほうではありませんが、とにかく一日、一日を大切に頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いしますね!
では、今日はこの辺で。
皆さん、お元気ですか?
さて、今回は僕の動画の話ですぅ。カナダのドン・アルダーさんが、YouTubeに僕の画像をアップしてくれていますので、お知らせしておきますね。曲は、♪Night Groove(アルバム、You Are Goldの収録曲)で、2006年に彼とやった日本版・グルーヴ・ブラザーズ・ツアーの長崎公演の時のものです。あれから、もう2年も経つのかぁ、早いなぁ・・・画質、音質とも最高というわけではありませんが、それなりに楽しんでいただけるかなと思いますので、興味のある方は、ご覧くださいね。
●↓”Night Groove” by Masa Sumide on YouTube.
http://jp.youtube.com/watch?v=ARlYD6UkHvE
あと、しつこいようですが、16日からの”The Guitar Parts Tour” with DOUG SMITHのほうもよろしくお願いしますね! 僕は準備万端ですよ~。
では、今日はこの辺で。
日本人大リーガーのパイオニア・野茂投手がまたもメジャー復帰をはたしました。僕は、彼の「あきらめない!」という頑固な姿勢が大好きです。ケガしようが、クビになろうが、マイナーに降格されようが、彼はそんな逆境をものともせず、逆に、水を得た魚のように這い上がってきました。その熱意(根性?)には頭が下がる思いですし、心から尊敬できますね。たいしたもんやでぇ、ほんまに。ましてや舞台は外国。海外で数年間暮らした経験のある僕としては、異文化の中で生き抜いていく大変さは痛いほど分かっているつもり。野球という言語は同じなんだけど、環境は120%違うわけだし、彼の苦労(+プレッシャー)は僕らの想像以上のものだったろうと思いますね。でも、彼の口からは、そんな苦労話はあまり聞かないんですよね。また、それが彼の好いところかな?
さぁ、俺も“ギター界の野茂”を目指すかっ!
いよいよダグ・スミスとのツアーが近づいてきました。今回は6ヶ所ですが、各会場のお近くにお住まいの方は、ぜひ、お誘い合わせの上、ご来場くださいね。よろしくお願いします!
●4月16日(水):江坂ミューズ(大阪)
前売り:3500円 当日:4000円(ドリンク代別)
開場:18:30 開演:19:30
お問合せ先:(06)6310-6180
●4月17日(木):パラダイス・カフェ 21(名古屋)
前売り:3500円 当日:4000円(ドリンク代別)
開場:18:30 開演:19:30
お問合せ先:(052)741-8566
●4月18日(金):バック・イン・タウン(東京)
ミュージック・チャージ:3675円(飲食代別)
開場:18:00 開演:19:30
お問合せ先:(03)3353-4655
●4月19日(土):あゆの風センターホール(富山・射水市)
前売り:3000円 当日:3500円
開場:18:00 開演:18:30
お問合せ先:(090)6274-7579
●4月20日(日):バー・アクアヴィーテ(長野・松本)
前売り:3500円 当日:4000円(ドリンク代別)
開場:18:00 開演:19:00
お問合せ先:(0263)35-8418
●4月22日(火):モダン・タイムズ(京都)
前売り:3500円 当日:4000円(飲食代別)
開場:18:30 開演:19:30
お問合せ先:(075)212-8385
※お待ちしております!
先日、ある方から、本当に懐かしい写真を数枚いただきました。今から25年前に『マーキー』(東京・江古田)というライブ・ハウスで撮影されたモノですが、『シグナル』と『ガロ』が共演した時の貴重な画像です。その時、すでに『ガロ』は解散していて、たしか、久しぶりにマークさんとトミーさんが一緒にステージに立たれた時のものと記憶しています。残念ながら、ボーカルさんはおられませんでしたが、僕のヒーローでもある『ガロ』と共演できたことは、今でも熱い思い出として心の中に残っています。高校生の時、『ガロ』の歌をコピーしては唄っていましたし、思えば、アコースティック・ギターを持つようになったのも、なにを隠そう『ガロ』の影響が大なのです! とくに、マークさんが持っておられた“マーチンD45”は憧れのギターでしたねぇ。当時の僕にとってはヨダレものでしたが、いつか自分でギターが買える時が来たら、必ずD45を買ってやる(!)と自分に誓っていたくらいです。
自分が好きなアーティスト、尊敬するアーティスト、また影響を受けたアーティストに直接会えるというのは、ほんとうに感動そのものですよね。思えば、タック&パティーのタック・アンドレス氏と東京のあるライブハウスでお会いした時も、なんとも言えないほどの感動を覚えました。加えて、フレンドリーで人間的にも期待を裏切らない方だったので、余計に感動しました。
今回、上記の懐かしい写真を見ながら思ったことは、僕に対しても、僕が『ガロ』に抱いたような感情を持ってくれている人たちはいるのかなぁ、ということ(笑)。まぁ、別に、誰々のお手本になりたいとか、そういう願望はないのですが、僕としては、「僕のギター音楽を通して、ギターが好きになった」というセリフが聞ければ、それで十分かな・・・
それにしても時が流れるのは早いなぁ。例の写真↑の僕はめっちゃ若い! 肌もトゥルン・トゥルンに見えるし~(笑)。今はザラン・ザランってかっ。
29、30日のライブにご来場くださった皆さま、ありがとうございました! 「東浦和」、「小平」とも桜満開で、会場へ行くまでウロウロしているだけで、なんか嬉しくなってしまいましたねぇ。サクラの花の寿命は、せいぜい10日間ほど。この期間のためだけに、様々な季節を過ごしてきて、いっきに花を咲かせるとはニクイじゃないですか~(笑)。じっと我慢の(花をつけていないときは忘れられている!?)、そして、すごい“潜伏期間”やね。その甲斐あって、咲いた花の美しいことっ!
さて、29日は初めてお邪魔した『宮内家』というライブ・ハウス。家庭的な雰囲気がいい感じ! お店の名前どおり、家族の皆さんで営んでおられるのですが、お互いを結びつけるものが「音楽」だというのが、またいいですねぇ。お陰さまで、僕のギターで楽しんでいただけたようなので、今後の展開が楽しみでもあります。打ち上げも楽しかったなぁ。
30日は、昨年の今頃、初めてお世話になった『マキ・バレースタジオ』。ので、今回は2回目。1回だけではなく、2回目があるというのは有難いこと。主催者であるMさんは、「今日は入りが少ないんです…」と恐縮されていましたが、僕としてはお客さまが何人であっても、“いつも通りの自分”でしかあり得ませんので、いつも通りの感じで進行。集客に関しては、僕の力不足が大半で、主催者の責任ではないと思っているのですが、僕のほうこそ申し訳ない気持ちで一杯でした。正直、くじけそうになる時がありますが、「続けること」が肝心やから、今後も一人でも二人でも会場に来てくれる人が入る限り、ギターを引き続けたいと思っています! そう、陽はまた上るんやから・・・・そう信じてないとね! あと、打ち上げでご馳走になった鮪のカマは絶品やったなぁ。目玉はキツかったけど(笑)。温かい雰囲気のなか、美味しい料理とともに、つかの間の団らんを味あわせていただきました。また秋頃にお邪魔できるかな?
さて、次は、以前からお知らせしているダグ・スミスとのツアーが4/16からスタートします。あと2週間ほどあるんですが、僕的にはホストとしての準備もろもろで、結構あわただしい感じがしています。わざわざ来てもらう以上は、その分、しっかりと楽しんで欲しいし、日本のことをより理解して欲しいし、もちろん好きになって欲しいから。何より、僕は彼のギターを皆さんに聞いて・見て欲しいんです!
では、今回はこの辺で。
来る4月16日からダグ・スミスとのツアーが始まります。彼は初来日。ので、ネットで日本のことを調べたり、ちょこっと日本語の勉強(?)をしたりと、ほんとうに来日を心待ちしているようです。僕も、できるだけ彼に気持ちよく演奏してもらうため、そして、旅を楽しんでもらうために色々と作戦を練っているところです。いや~、楽しみ! 大阪、名古屋、東京、富山(新湊)、長野(松本)、京都へ行きますので、ぜひぜひ、ご来場くださいね!
ダグは、2006年度のインターナショナル・フィンガーピッキング・チャンピオンであるだけではなく、なんと「グラミー賞」(インスト部門)を受賞したり、カーキ・キングと映画音楽で共演したりと、今、世界が注目するギタリストです。彼との付き合いもあるプー横丁の松岡ひであき氏は、
“マチガイなく「今」のフィンガースタイル・ギター界における最高のアコースティック・ギタリストの1人、ダグ・スミスが奇跡の初来日。貴方は、もう聴かずに死ねないッ!!”
と、興奮した口調でコメントを寄せておられます。
じつは、僕はダグとは初顔合わせなんです。メールでは以前からちょくちょく連絡は取り合っていたのですが、実際に会うのは初めて。が、まったく心配などしていません。色んなギタリストに聞いてみても、彼の性格の良さは折り紙つきと聞きますし、彼のメールの文面を見ても人の良さが分かりますから。言葉は人そのもの、とは言えてますねぇ。ただ、めっちゃ背が高いらしい・・・僕との差はどうなるのかなぁ(笑)。
僕自身、彼の演奏を聴く(見る)のを楽しみにしているんです。あの正確無比なピッキングはどこからくるのか、しっかりと見届けたいと思っています。演奏スタイルは僕と全く異なりますが、彼のCDを聴いても学ぶ点は多々ありますし、お客さまには僕らのコントラストのみならず、彼のチャンピオンとしての「技」を体感して欲しいと願っています。こういう機会はあまりないかと思いますので、ぜひ時間を作ってご来場くださいね。あと、ライブ終了後にはCD即売&サイン会もありますので、そちらのほうもお楽しみに!
では、よろしくお願いいいたします。お手数ですが、ライブの詳細は「CONCERTS」ページでご確認くださいね。
まだ旅の疲れは残っていますが、すでに頭は次のライブへと向いています。今回は関東圏2ヶ所のみですが、120%燃えたいと思っていますので、ぜひ、ご参加くださいね!
●3月29日(土):宮内家(さいたま市)
チケット:3、000円(要1ドリンクオーダー)
開場:17:30 開演:18:00
お問合せ先:(048)788-6033
●3月30日(日):MAKIバレー・スタジオ(小平市)
チケット:3、000円(1ドリンク付)
開場:14:00 開演:14:30
お問合せ先:(090)3698-7462
どうぞ、よろしくお願いいたします。お待ちしてます!
ツアー3日目(3/5)のライブは、ギブソンズにある「ラット・パック・ルイー」というお洒落なレストラン・カフェで、ホースシュー・ベイという場所からフェリーで向かう。以前、バンクーバー・アイランドへ行ったことがあり、なんか船に乗るのが懐かしい感じがした。航程は45分くらいですが、湾はもちろんのこと、雪に覆われた山々の姿が美しい! 「やっぱり、カナダはこれやっ!」と心の中で叫んでしまった。自然っていいなぁ。とにかくデカイ!
さて、現地へ着いたあと、さっそく会場へ入りセットアップ。すでに、このライブを仕切ってくれている関係者の方が作業中。準備終了後、時間的に余裕があったので、その方の家へ向かいしばし休憩。今夜はここへ泊めてもらうということで、荷物を置いて身軽になる。この時点で、まだ時差の影響があり、ちょうど出番頃(19:30~20:00)が疲れ(+眠さ)のピークに合ってしまうというサイクルが出来上がっていた。でも、お客さまの入りもよく、本番は予想以上に受けたので、徐々に地元の空気感に慣れてきたように思えました。
この次からの日程は、ペンティクトン(3/6)~ウインフィールド(3/7)~コーストン(3/8)~サーモン・アーム(3/9)という流れ。ペンティクトンからは、ドンのブッキング・エージェントであるアンさんが合流。以降は、PAと簡易な照明器具を持っていく必要があったので、車二台に分乗。機材が増えたことで、セットアップと片付けがけっこう肉体的にキツクなる。指やら爪を傷つけないように気をつけながら、全員で作業を分け合うことに。大変だけど、これもツアーの楽しみのひとつかもと思いながらやっていたので、苦にはならなかった。ただ、僕が車の運転ができないので、ドンちゃんに負担がかかってしまったことは申し訳なかったなぁ。旅の途中の壮大な景色が抜群に美しかったのがせめてもの救いかな? あと、演奏的には、時差ボケが遠のきかけた8日くらいから自分らしくなってきたように思います。それと、、途中の会場でアンさんが「水牛(バッファロー)のステーキ」を料理してくれてもてなしてくれたのが嬉しかったなぁ。生まれて初めて水牛を食べたけど、意外とあっさりして美味しかった!
3月10日は移動日で、カムループスというところへ向かう。当初、この日は予定はなく休養にあててあったのですが、主催元の日本文化協会の関係者のはからいで、ライブの宣伝をかねて現地のテレビの生放送(チャネル7の“ミッド・デイ”という情報番組)に出ることに。スタジオは規模は小さいけれど本格的な感じ。簡単なサウンドチェックのあと、12時半頃に出演。ドンも僕も1曲ずつ(僕は短いバージョンのSATORI)演奏することに。インタビューも含め8分くらいは出ていたようです。海外でのTV出演は初めてだったので、けっこう面白い経験となりました。
さて、翌11日は上記の日本文化協会主催のチャリティー風のライブ。なぜチャリティー風かというと、僕らが当初やる予定だった会場が火事で全焼してしまい、その再建のための資金募集行事となったわけです。この夜の会場(超満員)には日系カナダ人の人たちも多かったけど、お年寄りの方々にも来ていただけました。司会は、前日のテレビ局で偶然会った、モノまねを主にやっている芸人のロバートさんにお願いすることに。彼には趣旨を理解してもらい、気持ちよく協力してもらえました。けっこう面白い人やったなぁ。とくに、彼はギターと縁が遠いということで、僕の名前を「スーマイド」と発音するのは愛嬌としても、ドンの紹介で「~年度インターナショナル・フィンガー・チャンピオン!」と言ったときは大笑いしました。まぁ、フィンガー・チャンピオンでもええけど(フィンガー・ピッキングが正しい)、これには会場も大笑いでした。もちろん、それ以降、僕もドンのことを「フィンガー・チャンピオン」と言っていじくったことは言うまでもなし! お陰さまで10数万円を寄付することができました。この夜のライブが一番盛り上がったように思います。気分的には、大阪でやっているような錯覚を受けましたねぇ。
続いて、3/12はドンの故郷のウイリアムズ・レークでのライブ。さすが地元ということで、直ぐに売り切れてしまい、14日にも同会場で追加公演をしましたが、これも売り切れ! ドンは気合が入りまくっていました。会場は100名くらいのシアターだったのですが、音、照明とも良かった! もちろん、お客さまのノリもよかった。ので、新曲まで披露しました。カナダへ出発する直前にできたディスコ系の作品ですが、反応はよかったのでひと安心。MCも英語だけれど調子が出てきた。やっと! で、13日はクエネルというところでの公演。15日はベルモント、そして最終日はバンダーフーフ。どれも「あ~、あと少しで終わりかぁ」という安堵感とともに、一抹の寂しさを感じながらの公演でした・・・。
16日が最終公演だったので、翌日は日本へ戻るために、まず、プリンス・ジョージという町から国内線でバンクーバーまで向かう必要がありました。なんと朝の7時15分発。ということで、バンダーフーフを4時半に出発ということに。前夜は荷物の整理もあり、ほとんど眠れなかった。早朝、前日の雪のこともあって道路が凍り気味でしたが、なんとかチェックインに間に合う。ドン、アンと抱き合い最後のお別れをする。やっぱり、たった2週間とは言え、喜びや苦労を共にした仲間やから、こみ上げるものがあったなぁ。
バンクーバーから関空へ向かう乗り換え便までにはかなり時間があったので、とりあえず、チェックインできるかどうかカウンターへ確認へ向かう。受付OKということで「ラッキー!」という感じまではよかったのですが、担当者によると「パスポートの情報はコンピューターに入っていますが、座席を割り当てることはできないんです」と、「え~、ウソやろぅ? 何でやねん」みたいなことを言われる。続いて、「でも、スタンバイ状態にできますので、席は確保はできます。ゲートで名前を呼ばれるまで待っていてください」と言われたけど、「ほんまかいな、大丈夫?」という不安は残りました。まぁ、でも、なるようにしかならんから、しばし空港内でリラックスする。このバンクーバー空港は緑もあるし、床も木が使ってある部分が多いので、お役所的な建物のイメージはない。これはええねぇ! 人工的に小川が流れているとこもあるし、総合的なデザインもいい・・・とか思っているうちに時間となり、ゲートへ向かう。まもなく担当者が現れたので、事情を説明すると、「大丈夫ですよ、席は確保してあります」ということだったのでホッとする。そして、次の出来事にもっとホッとすることに・・・名前を呼ばれて受け取ったボーディングパスを見ると、なんと「ファースト・クラス」と書いてあるではないか!!! そう、アップグレードしてくれていたのでした! 思わず、2~3度確認してしまいましたが、間違いはなかった。ということで、帰りの便はシャンペーンから始まり、なんとも言えないほどラクに過ごせました。そう、最高の形でツアーを締めくくることができたのです! あの広くて完全に寝れる体勢まで椅子を動かすことができるシートであれば、全世界どこでも行けるわ~、とちょっと強気になるほどええ感じで終了!
【総評】
今回ほど人の温かみを直に味わえたことはなかった。沢山の人たちに助けてもらい、協力してもらい、国は違えど、基本は「人間」そのものという認識を強くしました。こんな経験ができるのも、ギターがあってのこと。そして、ドンを始めとする友人のお陰です。今回は、宣伝が行き届いていたように思います。各地元の新聞・情報紙などでも大きく報道されていたし、中には表紙になったものもあった! その過程でかなり苦労があったことと思いますが、ドンちゃんの努力には頭が下がる思いでした。これも音楽が取り持つ縁なんだけど、やっぱり音楽は国境、そして人種を超える、と今回のツアーを通して実感できたことは良かったなぁ。正直、もう若くはないので肉体的(精神的にも)にはかなりキツイですが、そうそうできる経験ではないので、今後も機会があれば出かけていきたいと思っています。僕の座右の名である「経験に無駄なし」は、まさにその通りだと思いますねぇ。かならずや、この経験は音となって現れることと思いますよ。今後をお楽しみに!
あとは、ソロギター音楽が国内のみならず、もっともっと世界で普及することを願うのみです。そう念じつつ、今回のレポートを締めたいと思います。
僕の旅は続きます・・・
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |