出会い、そして出会い、そして偶然!?

今回の1週間の旅は、信じられないほどの出会いの連続でした! まずは、17日の滝ともはるさんの記念ライヴでの出会い―スペシャル・ゲストの高山厳さん、因幡晃さん、平山みきさんは、昔、僕が所属していた音楽事務所の先輩にあたり、数十年ぶり(?)の再会でした。そして、同じライヴのゲストとして初めてお会いしたのは、大森隆志さん(元サザン・オールスターズ)、桑名正博さん、上田正樹さんでした。あと、ももちゃん(丸山ももたろうさん)とも再会できました。

もちろん、皆さまにお会いできたのは嬉しいことなのですが、一番嬉しかったのは、上田正樹さんと楽屋でセッションできたこと! たまたま楽屋が隣りで、僕とももちゃんと大森さんとでセッションしていたら、上田さんが途中から“乱入”され、そこから大セッション大会となり、僕も上田さんと何曲か一緒にできたんです。いや~、それにしても上田さんの歌声には完璧にやられましたねぇ。ソウルを感じると言うか、ハートはもちろんのこと、身体の内臓にまで響くというか、伝わる深さが圧倒的に違う! 僕も、ギターでそういう音色が出ていればいいけどなぁ、と即座に願った次第。そして、上田さんから「今度、一緒にやろうぜ!」と言っていただいた時は、本当に嬉しかったっ! 12月頃に実現しそうかな・・・

翌日は、名古屋へ移動して、そのあと岐阜の可児市にあるヤイリ・ギターの工房へお邪魔しました。じつは、東京の新星堂さんとの企画で新しくギターを製作していただくことになり(Alvarez・Yairi)、ギターの材やらデザインなどの打ち合わせでした。この規模の工房へ行ったのは初めてだったこともあり、すごく新鮮な感じでした。で、ここでも更なる出会いが・・・なんと、偶然か、ケーブルTVのWOWWOWのスタッフの方々が取材に来ておられて、急遽、僕も取材されることに。でも、めっちゃ普通の格好(オッサン!)してるし、ほっぺたのヒゲも剃ってなかったので「大丈夫かなぁ・・・」状態でしたが、まぁ、久しぶりのTV出演やし、めでたし・めでたしかな(笑)。たしか、来年の2月頃の放送だとお聞きました。

そして、次の日から3日間は、トミー・エマニュエルのライヴ・ツアーのちょっとしたお手伝い。彼とは2年ぶりの再会でしたが、殺人的なスケジュールをこなしているとは思えないほど、元気でした。僕より1つ年上なんですが、僕があのスケジュールで動いたら、おそらく1週間で入院かも(笑)。面白いのは、ますます、彼はギター好きになってきていること。なんと、名古屋から大阪へ向かう新幹線ホームでギターを弾きだしたのにはビックリしました。キオスクの前とかホームの白線近辺とか、入ってくる新幹線に向かって(JRの人に笛をふかれてましたが)・・・そこへ、音響担当のニールがトミーの足元に帽子を置いてお金を入れだし(10円とか!)、これには近辺にいた人たちも大笑い。こういう、ちょっとしたユーモアは人生をラクにするんです。

今回もセッションが楽しかった! トミーのほうから「やろうぜ!」と言ってくれて、昨日の大阪公演の前に僕の部屋でセッション大会。たしか、4~5曲やったと思うけど(ブルースとか、ファンクとか色々)、やっぱり、この人のアイデアの引き出しの多さには感嘆するしかないかなぁ。で、本番では♪Come Together、♪Superstitionの2曲をやりました。セッションだから、キーくらいしか打ち合わせしてなかったんですが、その場でしかできないモノになったのかな? 音楽が共通語で、しかも、それでお互いに会話ができる、というのはすばらしいことだと再確認できたように思います。ライヴ後に、彼が真剣な眼つきで僕に言ってくれたことは、僕の胸に秘めておくことにします・・・。

そして、話は前後しますが、その日の会場へ出発する前に、ホテルのロビーで、なんと、スティーヴ・ルカサー(TOTO)と超至近距離で遭遇! しかも、彼はトミーとは顔馴染みで、トミーを介して紹介してもらえることに。また、ここでも僕を紹介してくれたときのトミーの言葉にはグッとくるものがあった・・・でも、スティーヴは、ライヴ前にすでにほろ酔い状態。別れ際に、トミーに向かって、「ライヴのあと、吐くまで飲もうぜ!」と言ってはりました(笑)。

今回の旅は、まさに、「出会いがあるから僕らは動いているのかなぁ」と思わずにはいられないほど盛りだくさんな内容でした。

さて、次はどんな出会いが待ってるのかなぁ・・・そして、どう動いていくんだろう・・・

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Tommy Emmanuel & Masa Sumide playing “Summertime” on YouTube.
Check it out!!!
http://jp.youtube.com/watch?v=wJubNR7VF9E