中国ツアー記(9)

taxi翌17日は漳州市でのライヴ。成都からは飛行機で厦門(アモイ)空港まで行き、そこから車で一時間ほどの道のり。途中、高速道路の工事で少し遅れたけど、無事にダイヤモンド・ホテルに到着。地理的には台湾がすぐそこという位置のせいか、トロピカルな感じがしましたし、天気的にも中国に来てから初めてスカ~っとした青空が見れました。でも、暑かった~。画像はホテル近辺で見かけた「チャリンコ・タクシー」。正式名は知りませんが、思えばタイにもインドにもあったなぁ、と一瞬よみがえりました。

chia weiランチは、チア・ウエイ氏が気を遣ってくれて和風レストランへ直行。浴衣っぽい着物をきた店員さんが迎えてくれた。そこで、つかの間の日本を感じ、夜のライヴにそなえました。今夜の会場は宿泊先ホテルの4階にあるので、移動がラク。自分の部屋を楽屋代わりに使えるし。画像は、サウンドチェック中のチア・ウエイ氏。バックグラウンドの漢字群が気になるなぁ。スポンサーとかが書いてあるのかな?

huge restaurantで、ライヴのほうですが、けっこうな数の人たちに来ていただけましたし、盛り上がりました。アンコールはチア・ウエイ氏とデュオで演奏。仕切ってくださったウイリアムさんとキティーさんに感謝です! 画像は、打ち上げで行った香港料理のお店。めっちゃ、で・か・い! ひょっとしたら日本の大きなホテルの大宴会場より広いかも。画像では判断しにくいですが、僕の予想では2、000人は入りそうです。その人たちが一気に飲食するわけですから、消費量はすごいんやろなぁ。シュウマイ系がうまかった!

さて、明日はツアー最終日の上海。何が待っているのかな・・・

中国ツアー記(8)

wan-san成都のライヴの主催は、現地では名の知れた王鷹さんの経営する楽器店。関係者とランチの後、そのお店に伺いました。すでに何名かのギターファンの人たちが待っていてくれて、嬉しかったなぁ。全員、夜のライヴに来てくれるメンバーなんですが、中には、なんと17時間もかけて来てくださった親子もおられて感激しました! そして、大歓迎のたれ幕まで。気分的に燃えないわけがない! 

chendu live会場の「M2」にも大きなポスターが。「ん、頑張って告知してくれているんだなぁ」と、またまた感激。クールな感じのお店で、照明も夜のイメージかな、妖しい感じで。ピンクとかパープル系。じつは、この時点で、今夜のライヴで忘れられない出来事が起こるなんて知るよしもなかった・・・。

本番は、このツアーの形となっている、チア・ウエイ氏4曲+僕5曲のセットを二回やったんですが、二部のほうで静かな曲も入れておかないとと思い、One Day In Parisを演奏しました。じつは、そこで“珍事件”が起きたんです。普段ならシ~ンと静まり返るこの曲ですが、途中でザワザワと客席から波のような感覚が伝わってきて、ふと頭を上げると(集中して弾くのでうつむき加減)、なんと手に花火を持った店の人ふたりが出てきて(ビュンビュン火花が出てる!)、ステージの僕を挟むように両サイドに立つではないですか! しかも、その花火をグルングルンと回し始めた~。曲に合わせて! 「あれぇ、ここはどこ? 私は誰? そして、花火のあんたは誰やねん?」と心で細くつぶやいてチラ見してみると、その花火の二人は着ぐるみを着て、頭には大きなウサギのようなかぶりモノをつけてるし~。当然、花火を回しつつ・・・で、僕の心もグルングルンと回転気味。でも、客席のほうはというと、もうヤンヤヤンヤの大喝采! 完全にお祭り気分! と、そこでOne Day In Paris終了・・・曲調とお店と客席のノリが完全不一致した瞬間です(笑)。

どうやら、これは「大歓迎」の意味合いらしいです。あと、すごい大きな花束もステージでいただきましたし。いやはや、あらためて、表現方法は色々とあるんやなぁ、と勉強になりました。演奏中、一瞬、自分を見失いかけましたが、貴重な経験となりました! ところ変われば品変わる、まさにその通り! おもろい、おもろい人生は。 

中国ツアー記(7)

panda16日は成都でのライヴ。夕方のサウンドチェックまで時間があったので、朝食後、もうひとつの目玉の「パンダ」を見学に行ってきました! なんか、久しぶりに生パンダに会えると思うと、年がいもなくワクワクしましたねぇ。出発は8:30分。目的地の「中国成都大熊猫繁育研究基地」までタクシーで30~40分くらいで到着。画像は、さっそく入り口でハイ・ポーズ!の一枚。パンダに敬意を表して、白・黒のTシャツを着ていきました。

panda2ここは広いんです、ほんまに。ムリすれば歩いて回れるんでしょうが、まずはトロッコバスみたいなのに乗って、ひとつめのパンダ・スポットへ。いたいた、生パンダが。それも5匹くらい。やっぱり可愛い! 他の見学者も「かわいい~」連発でしたねぇ。でも、よ~く見ると、目は怖いんですよね(笑)。タレ目に見えるけど。笹になりたくないから、ちょっと距離を置いて記念撮影。

panda4園内にはこんなパンダも・・・それにしても、ここはきちんと管理が行き届いていて、すごく美しいところですねぇ。

panda5そして、こんなチョイ悪(ふる~)なパンダも。一回コラボでもしてみたくなった(笑)。ちなみに、ここは敷地内にある「パンダ博物館」の入り口のところです。

あと、画像はありませんが、ラッキーにも、前日に産まれたというパンダの赤ちゃんも見学することができたんですよ。めっちゃ小さかったなぁ。あんな小さいのが、あんな大きくなんの、という感じ。

中国ツアー記(6)

sisen飛行機が午前便だったこともあり、ランチ・タイムには成都のホテルに到着。さっそく昼食へ向かう。チア・ウエイ夫妻も成都は初めてらしく、すごく楽しみな様子。料理は、もちろん本場の四川料理! とにかく辛い! でも、尾を引く感じで、ヒーヒー言うけど、「もっと、もっとの世界」なんよなぁ(笑)。野菜関係なら辛くないやろと一品注文してみると、やっぱり辛かった~。画像でも確認できるように、2cmくらいに切った唐辛子が見えますよね。わぉ~。でも、うまかった、ほんまに! とくに、マーボー豆腐は絶品! めちゃめちゃうまい。思わず言ってしまった、「ごはんよ、マーボーよ、ありがとう!」と(笑)。

sangokuランチ後は、「やっぱり観光しようよ!」という意見で一致し、さっそく、三国志ファンの聖地でもある「三国遺跡博物館」へ向かいました。僕は歴史にはうといですが、さすがに「魏・呉・蜀」というのは頭の隅に残っていますねぇ。雨模様だったのが残念ですが、雨の時にしか見れない、味わえない景色があるから、それはそれで良かったです。人気の場所だけに日本人観光客も多かった。

Jinli Streetそして、次に行ったのが今回の観光のハイライトのひとつでもある「錦里古街」。“行った”と言っても、博物館のすぐ側。ほとんど同じ敷地という感じのところ。ここはハマりました! 京都で例えると、清水寺近辺の坂にある古いお土産もの屋さんが並ぶ通り、それを平面にした感じかな。お茶やさん、レストラン、おみやげ物屋さん、似顔絵を書くアーティストなどなど、テンコ盛りで飽きませんでした。

lucky streetこの画像はお気に入りの一枚。たしか、「福」に関係がある横丁やったかなぁ・・・漢字もそういうふうに見えるし。よね?

yakeiここは昼間もいいけど、夜はさらにグー。各お店に照明が入り、さらなる色が産まれる。もう、写真撮りまくり~! こうなったら夜景がもっときれいに撮れるカメラが欲しいなぁ。

starbacksこんな喫茶店も発見。今や世界各国にある例のお店です(笑)。漢字ではこう表記するんですね。

結局、夕食もここでとることにして、長い時間をすごしました。充実した一日で満足、満足。

中国ツアー記(5)

venue14日は瀋陽でのライヴ。会場はギター・クリニックをやったところと同じ。面白かったのは、スピーカーの位置が、なんとステージから見て正面の一番後ろにあったこと! お客さまには後ろから音が聞こえてくる形ですね。逆に、僕に対しては正面から聞こえてくるわけですが、これがやりやすいかなと思いきや、いつもの聴感(会場の響き方)と違い妙な気分。でも、大切なのは、何があっても「受け入れる」ことですよね。僕は海外に行くたびに、そう言い聞かせています。文句を言わず、疑念をはさまず、批判せず身をまかせること。そして、それを楽しむこと! 僕も少しは大人になったのかな~(笑)。

で、ライヴのほうは満員とはいきませんでしたが、盛り上がって熱い一夜となりました。嬉しかったなぁ。そうそう、ちょっとしたアクシデントがあったんですよ。ステージに出るとき、自分で会場につながるドアを開けて登場する運びだったのですが、僕はそのドアから突き出ている金属片で左腕上部を切ってしまったんです。ちょうど、長い爪で強く引っかかれたような5cmくらいの傷が二本・・・ん~、血がにじんでる~。でも、翌日からは、「中国の熱狂的な女性ファンに引っかかれた」ということにしておきました(笑)。ハイ、名誉の負傷です。

Doraemonこの画像はホテル近辺を散策中にゲットしたもの。何かの宣伝用のチラシを配っていた女性の背中にのっかっているドラエもん! 中国風の味付けがええ感じですねぇ。彼女は、僕が写真を撮ろうとしているのに気がつき、くるっと後ろを向いてくれたのでした。シェ~、シェ~。

mongolia翌15日は、次のツアー地の四川省・成都へ飛行機で移動。この日は移動のみで、少しゆっくりできそう。中国は大きな国なので、途中、「包斗」というところで乗り換えが必要でした。飛行機を降りてバスでトランスファー・ロビーへ向かうとき涼しく感じたので、チア・ウエイ氏に「夏でもこんな涼しいところがあるんやねぇ」と言うと、「マサ、ここはモンゴルだよ」という予想外の返答。えっ、モンゴル? 中国じゃないの~? さっそく手持ちのガイドブックを見ると、「内モンゴル自治区」とあった。そして、そのロビーのお土産もの屋さんにもモンゴルらしいものが並んでいた。