どう思う?

『なでしこジャパン』凱旋帰国! 空港にはすごい人・・・朝からテレビにかじりつきながら見ました。そんな中、アナウンサーの方のひと言が気になった・・・「ワールドカップへ向かう時の空港には、見送りの人たちはほとんがいなかったそうです」。しかも、ワールドカップ自体があることを知らなかった人たちも多かったらしいです。今さらながら思うけど、一国を代表して戦いに行く人たちに対する待遇って、こんなんでええんかなぁ、と。そして、それまでほっておいて(無視しておいて)、成功したら急に「じつは、俺が(私が)彼女たちを育てた」みたいな人が現れるのもイヤらしい現実。これって、音楽業界でもよくあることですよね。あるアーティストが売れたりすると、それまで何にもしてないスタッフとかが、おいしい時だけ出てきて、おいしい部分を持っていくという話。あと、以前にも書きましたが、〇〇賞とかを故人になってから授与することもやめて欲しいと思いますねぇ。それ自体は立派なことですが、僕としては、なぜその方が生きているときにそうできないのか不思議でしょうがないんですよね。こう思うのは、冷遇されてきた(?)僕のひがみかもしれません。が、権力を持って牛耳っている人たちに、もっとしっかり見て欲しいと願わずにはいられないんですよね。そして、その根底に、アスリート、アーティストに対する「リスペクト」があって欲しいとも強く思うんです。もちろん、「リスペクト」は勝ち取るものだということは理解できるんですが、一方通行であってはいけないということを言いたいんです!

この「リスペクト」という言葉ですが、僕がオーストラリアに住んでいた頃、忘れられないシーンに出くわしたことがあります。あるミュージシャンがライヴハウスで演奏していたとき、客席がやたらうるさくて、ほとんど聴いている状態じゃなかったんですよね。そこで、そのアーティストが叫んだひと言が、”Show some respect!”だったんです。僕にとっても、その言葉はその場の状況と相まって、忘れることのないフレーズとなりました。要は、最小限でもいいから、敬意(マナーも含めて)を払って聴いてくれ、というメッセージですよね。最近、この単語は日本語になりかけていますが、人間関係の基本となるキーワードでもありますので、僕も忘れないように気をつけていきたいと思っています。