ドイツ・ツアー記 (10) 最終回

11月23日(日)】ツアー最終日。そして、Karlsruheでのライヴ。長かったツアーが終わるということで、ここまで何とか無事に来れてホッとする気持ちと、一抹の寂しさを感じながら朝を迎える。10:20に起床したけど、なぜか、よく眠れず。サウンドチェックまでフリータイム。さっそくランチを食べに外出。ついでに、お土産でも買おうと思っていたのはいいのですが、日曜日ということで、街はゴーストタウン状態で、お店は休み!閑散としている。結局、またスターバックスへ入って、そこでランチを済ませることに。かなり寒~い。でも、ジーンズの下にタイツを着込んでいたので、寒さ対策はバッチリ(笑)。ショッピングの思惑がはずれたので、またお城へ向かう。今日は周りの公園などを散策し、違う角度からお城が見れたので、それなりに好かった。

17:30、会場へ出発。いい感じの場所。常設のPAは、これまでで一番良かった。ということで、演奏の質も上がり、ライヴは盛り上がった。お客様の反応も良かった。ただ、照明が赤(好きな色ですが)主体だったので、手元が若干見にくかったかなぁ。今夜は、このツアーで受けがよかった「♪上を向いて歩こう」を少し長めに歌ってみた。二番はインスト。アンコールは2回! 今夜も、サウンドチェック終了後あたりから雪がちらつき始める。そうそう、本番前の着替え時、ピーターが近くにいたのですが、僕のタイツ姿を見て、「オ~、セクシー!」と口をあんぐり(笑)。僕も、つかさず、「新しい世界がひらけるかも分からないから、今からでも遅くないよ」と誘惑しておきました(笑)。

ライヴ終了後、ホテルのバーで乾杯と思いきや、閉まっていたので、徒歩で近くのパブへ向かう。そこで、お互いに長かったツアーの労をねぎらいながら談笑となりました。また、ここでも食事にありつけませんでしたが、塩辛いパンと、長~いサラミ(30cmくらい!)をツマミでいただきました。

ホテルへ戻り、明日の帰国にそなえて、スーツケースのパッキングをする。今回は重量オーバーを最低限にするため、別のバックパックに5kgくらいはつめ込みました。

「あ~、明日は日本かぁ」と、想いを寄せながら眠りにつく・・・

11月24日(月)】帰国当日。7:40起床。今朝は、すっかり雪も解けて、天気の心配はなさそう。さっそく朝食へ。その後、フランクフルト空港へ向け9:00に出発。天気はくもりだったけど、途中、青空が見えた。が、空港近辺はくもり。まぁ、これだったら欠航ということはないだろう、と、ひと安心。道路が空いていたせいか、予定より早く10:40頃に到着。ピーター、彼の奥さま、インゴーと別れの挨拶を交わす。いつもそうだけど、この時って、妙な気分になる。再会を誓った後、ひとり、ターミナル・ビルの中へ。が、着いたところがすでにレベル2とは知らず、つかの間、上へ下へと行ったり来たりで方向音痴病が出る(笑)。カウンターの数が多くてどこへ行っていいのか分からなかったので、案内所で聞くことに。で、指示された番号のところへ行って、無事、チェックイン。予想通り、重量オーバーは6kgでした。それでも、約24,000円の出費・・・痛~い! 

飛行機はすこし遅れて14:05にテークオフ。関西空港まで10時間45分くらいらしい。行きより1時間以上短いのが助かる。行きと返りとでは気分が違う。返りは、勝手知ったる場所へ向かうのだから、気分は軽い。そのせいか、時間が過ぎるのも早く感じた。機内では映画を2本見た。Get SmartとMeet Dave。どちらもコメディーですが、面白かった~! あと、機内では日本の新聞と雑誌をむさぼるように読みました。 

日本時間、午前8:50、関空到着。11月25日(火)。快晴! なんか、すごく歓迎されてる気分になる(笑)。不思議なもので、一歩、日本に踏み入れただけなのに、瞬時にシーンも変わるし、気分も変わる。見慣れた風景にひと安心。JRで人身事故があって、電車が止まっていたけど、気にならなかった。無事に戻ってこれたのだから! この日の日記の最後には、

「日本に戻れて幸せ!」

と、大きく書いてある。

完 

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このツアー記にお付き合いいただき、ありがとうございました! 毎日、これを書きながら、もう一度ドイツ各地を旅した気分になれましたし、様々な思い出がよみがえってきました。

さて、次はどこへ行くのでしょうか・・・