習熟度のはなし

曲の習熟度、つまり、どれだけ身体に染み込んでいるかということですが、これはもう、その曲の「繰り返し」の回数に比例するとしか言いようがないですよね。練習での回数はもちろんですが、本番のプレッシャーのもとでの回数。そして、その繰り返しがその曲を演奏するときの自信とか安定感につながっていく。ので、新曲とかカバー曲を初めてステージで披露するときは、やっぱりしっくりこないんです。もちろん、繰り返し練習するのですが、本番の緊張感がない状態ということもあり、習熟度に関しては浅くならざるをえないんでしょうね。かと言って、緊張感がありすぎても良い演奏にはならないし、皮肉なものです(笑)。緊張すると、まず、指とか腕(右、左とも)に力が入りすぎます。いわゆる、ガチガチの状態。それに、「ミスなしでうまく弾かないと・・・」という気負いみたいなものもあるし。

おもしろいもので、本番で数をこなしている曲に関しては、しばらくの間弾かなくても、練習を再開したときに戻りが速いというか、ずっと好い感覚が残ったままなんです。この状態が、ひとつの「習熟度」を計る尺度になるかもしれませんね。

たったギター1本の世界ですが、奥が深い! ステージをやるたびに、そう思わされますし、「よし、次のライヴこそ・・・」と、前向きな気分にもなります。

というわけで、次は29日(土)の広島です。さて、どうなるでしょうか・・・