バンコク~インド・ツアー記(12) ~最終章~

11月16日(月)、インド滞在最終日。僕のフライトが翌朝(夜中)の24:30発ということで、まず、市内のコナラックさんの自宅へ直行し、しばし、休憩。ランチは、バンガロールで有名な日本レストランの『播磨』へ行くことに。じつは、ここへお邪魔するのは2回目なんです。初めて行った時においしくて、「滞在中にもう一回行ければいいなぁ」と密かに願っていたのが通じたのかな(笑)。コナラック、奥さまのキトナ、娘さんのズーイ、そして数人の友人。あと、もちろん、僕とドン。全員、大満足の様子。僕は、あきらかに欲張りすぎて、デザートの抹茶アイスが食べ切れなかった~。

この後、コナラックさんの家でゆっくりと時間をつぶす。そうこうしているうちに、先にドンが出発する時間になり、全員で見送ることに。再会を期待しつつ、抱きしめ合う。身体がでかいせいか、僕の両手は背中の半分にも満たない状態(笑)。ドンも後ろ髪を引かれる様子で、少し寂しそうだった。今回、彼とはかなりプライベートな話まで突っ込んで語り合うことができた。まだ50歳前の彼ですが、壮絶な人生経験をしてきているようです。

次は、僕が出発する番。やっぱり別れはツライ・・・あまりしゃべると涙が出そうになるので、できるだけあっさりと別れることにして、タクシーに乗った。

バンガロール空港での一枚帰国便は、バンガロール~バンコク~マニラ~関西空港という乗り換えありのもの。でも、バンコクとマニラで待ち時間があったにもかかわらず、そんなに長いフライトとは思えなかったですねぇ。精神的に充実してたからかなぁ。機内では、撮影した写真を見ながら、ひとりニヤニヤしていました。ちょっと前の出来事なんだけど、すごく前のように感じたり、旅に出ると時間の感覚がおかしくなって、妙な感じ。でも、楽しい思い出ばかり。疲れたけど、やっぱり行ってよかった(!)とうのが素直な感想です。年々、長時間のフライトがしんどく感じられますが、旅の原点は「人間」、そして「出会い」。そのためには、こちらから出掛けていかなければなりません。

思えば、僕って一人じゃないんですよね。いつも最高の相棒が側にいてくれるんですよね・・・そう、ギターが!

バンコク、インドでお世話になったすべての人たちに感謝しつつ、僕らの“二人旅”は続いていきます・・・

【完】

バンコク~インド・ツアー記(11)

コンサートの二日間は会場のホテルに泊まっていたので、移動はなし。が、今日(11月15日〔日〕)はコナラックさんの別荘でギターワークショップが催されるので、朝の7時にホテルを出発することに。前夜、担当者に「7時ってことは8時ですよね?」とジョーク交じりに聞いてみると、「いや、明日だけは7時は7時です!」と力強い返事が返ってきた(笑)。その通り、その時間に出発。やればできるやん~(笑)。

ワークショップのひとコマ参加者は30名。これは、驚く数字らしいです。ギタークリニックで、とくにインドでこの数を集めるのは至難の業らしいです。ので、コナラックさんはじめ関係者の方々は喜んでおられました。ましてや、市内から片道2時間、参加費も安くないわけですし。ほんまにありがたいこと! 

まず、参加者と朝食をとりながら雑談。そして、レベルに応じて3グループ(初級・中級・上級)に分けられて、ドン、僕、シャンドアの3人を順番にめぐる形がとられました。まずは、45分づつのグループレッスン。上の画像は、クリニックの合間をぬって行われた、バンガロール在住のギタービルダーの方のレクチャーの模様。ギターに使われる材の話やら、材の種類によって音が変わる話などなど、すごく興味深い内容でした。

参加者の中には十代の若者も何人かいて、かなり熱心でした。現代っ子らしく、アンディー・マッキーくんの♪ドリフティングを弾いてみせる子がいたり、ほんまに面白かったなぁ。後で色々と聞いてみたけど、今回は、ドン、シャンドアとかそれぞれの教える内容が違っていて、飽きなかったということでした。休憩、ランチをはさんで、次は、希望者による少人数でのレッスンへと流れていきました。僕の場合、なぜか、「Spider」の弾き方を教えて欲しいという人が多かったですねぇ。
Spider
http://www.youtube.com/watch?v=wEfJiLHct7M

そして、締めは、今日学んだフレーズや奏法をできるだけ組み込んで演奏する、参加者による発表会。中には恥ずかしがって演奏を拒否した人がいたようですが、ミニ・コンサートの流れになって楽しめました。なんと、ほほえましい光景でしょうか! 最後になって、ドン、シャンドアと僕が1曲づつ演奏するはめになり、僕はイーグルスの♪ホテル・カルフォルニア(カバー)をやりました。喜んでもらえて何より~。

さて、長かったツアーの仕事は今日で終わり。シャンドアは、今夜パリ経由で先に帰国の途につく。ドンは明日、次の目的地のドイツへ旅立つ。そして、僕は、明日の夜中、バンガロール空港から日本へむけて旅立ちます。帰国できる喜びはもちろんあるのですが、優しくしてもらったインドの人たちやスタッフ、ツアーメンバーとの別れが近づいていると思うと、やっぱり複雑な気分にもなる。そう思いながら荷物の整理をはじめる。

別れ際、シャンドアから「次はハンガリーでライヴを一緒にやろう!」と熱い誘いの言葉をもらった。

さて、今夜は、どんな夢を見るのかな。

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(10)

バンガロールの会場のホテル11月13日(金)、いよいよ”World Guitar Nights”コンサートのバンガロール公演。ここでは、明日とあわせて二日間の公演になります。場所は、Jayamahal Palace Hotelの敷地内。ので、野外での演奏ですね。

RadioIndigoにて。DJのメロディーさんとその前に、選挙運動のごとく「最後のお願い」に、地元のFM局・RadioIndigoの朝の人気番組にドン、シャンドアと僕とで生出演してきました。しかも生演奏! めっちゃ朝早くて大変でしたが、いい感じで終了。さっそくスタジオのコンピューターに視聴者から生の声がメールで届いたりして、反応の速さにビックリ~。内容もいいものだったの全員「ホっ」。で、画像は、そのときのDJのメロディーさんとのもの。さすが声がうりもののラジオ・パーソナリティーだけあって、ええ声してはりました(なんで、ここだけ京都弁?)。ちなみに、左からシャンドア、メロディー、ドン(髪が短くなってます)、僕の順です。念のため。

会場のステージと客席次は、会場の画像。右の青いテント部分がPAさんの卓やらが置いてあるところ。ライヴが始まる夜になると、右側の大きな木も緑色にライトアップされて美しい色を添えていました。

夜のステージ夜になると、ステージはこんな感じです。少し暗い雰囲気ですが、じつは、これくらいが丁度いいんですよね。

コナラックさんのサウンドチェック。次の画像は、サウンド・チェック中のコナラックさん。彼は、このナイロン弦ギターと別に、エレキ・ギターも弾かれます。Bossのループステーションを使いこなしたり、インド独特の「ン~~」とうなる音の出るなんとかというエフェクター(画像の右奥、マイクがたててある小さなもの)を使って見事にインド料理風にアレンジされていて、すごく興味深かったです。ギターの腕は名人級! まいった~。
Konarak Reddy (India) on YouTube. Check it out!!!
http://www.youtube.com/watch?v=2DMYe5YHq6U

で、肝心の二日間のコンサートですが、お陰さまで、すごく喜んでいただけました! お客さまにも「初めての種類のライヴ」ということで、どうリアクションしてよいのか分らなかった点があったと思いますが、各個人のコーナーはもとより、デュオ部分(コナラック+ドンとか、シャンドア+僕とか)も全員でのセッション部分も大いに受けて、スタッフも大喜びしてくれました。二日目の僕のコーナーの時に雨が降って、機材が濡れたりしましたが(お客さまも)、そんなことは小さなこと、と思えるくらい会場は熱かった! 

終了後、そんな残り香を味わいながら、安堵感がドッと押しよせてきました。今夜はビールの味も格別! 何より嬉しかったのは、「ギター1本でも十分、観賞にたえる」ということを実際に目と耳を通して分っていただけたこと、証明できたこと。遠かったけど、来てよかったっ!

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(9)

車中からの眺め市内へ向かう車中からの景色が、なんともインドらしい。当然ですが、日本と180度違う雰囲気に、片道約2時間の移動も気にならない。またfisheyeへ向かい、そこで取材を数本受けることに。週末のコンサートにかけるスタッフの意気込みを強く感じ、あらためて「いい演奏をしないとなぁ」と心に誓う。以前にも書きましたが、インドでアコースティック・ギターだけの、しかも海外からメンバーが揃うという企画は初めてらしいのです。なんでも「初めて」というのは末永く記念に残るもの。ほんとうに週末が楽しみ~!

オーパスにて。正しい名前でよかった!夜のミニ・ライブは「Opus」というお店。若者に(こういう言い方をする僕は?)人気があるお店らしく、平日でしたが、そこそこ席はうまっていました。当初、コナラックさんから、「ほんの2曲くらいでいいよ。あくまでも本番のライヴに気を引くためのものだから」と聞いていたのですが、会場に行ってみると、どうやら、30分くらいはやらないといけない雰囲気。ドンとシャンドアも同行したのですが、彼らは出番がないと知ってか、すでにお酒を飲んでリラックス・モード。「俺も飲みたいなぁ」とか思いつつ、そこはプロ。お水で我慢! で、本番ですが、若干、スピーカーがハオリ気味でしたが、喜んでもらえたと思う。お客さまにも声をかけてもらえたし。演奏後、みんなで食事、そして、また車での長い移動のあと別荘へもどる。ちなみに、画像は会場のボードに書いてあった僕の正しい名前。たまに変な名前を書かれたりするので、「おっ、ちゃんと分ってるやん」ということで撮っておきました。そう言えば、ドン・ロスも過去に名前を間違えて表記されたことが何度もあったらしい・・・トーン・ロスとかドニー・ローズとか(笑)。

ハイキング・サンダル? ばっちり(笑)。この後、残りの二日間はゆっくりと別荘で英気を養いました。もちろん、コンサートの練習(全員でのセッション部分+デュオの部分)もバッチリやりましたよ。ハイライトは、メイン・ハウスから見える丘のてっぺんまでの早朝ハイキング。そんなに過激なトレッキングではなさそうなのですが、それ用の靴がないので、とりあえず、画像のようなサンダルと靴下で代用しました(笑)。ええ感じ!

頂上到着メンバーは、ドン、僕、シャンドア、コナラック、奥様のキトナ、犬のバンブーとサプライズ。画像は、頂上について「やったぞ~」と叫んでいるところ。とにかく眺めが最高&気分爽快! 

つづく・・・  

バンコク~インド・ツアー記(8)

11月9日(月)。夕方、無事にバンガロール到着。まずは、Fisheyeの事務所へ向かう。そこで、取材(主に新聞)を数本受ける。もちろん、すべて英語。ん~、やっぱりインド訛りはキビシイ~(笑)。ちなみに、カナダ人のドン・ロスに「君のようにネイティブでも、彼らの英語のアクセントは分かりにくいの?」と聞いてみると、「僕でさえ、聞きなおしても分らないときがあるから、心配いらないよ」との返事。これでひと安心!(笑)。

取材終了後、コナラックさんの別荘にミニ・バスで向かう。市内から40Km以上離れている山奥にあるそうで、とにかく真っ暗らしい。ので、「びっくりしないでね」と先に予告されていました。最後の行程は、ユラユラというより、サファリにでも行ったように左右にグラグラと車が激しく揺れるほど道の悪いところでしたが、約2時間かかって無事に到着。予告通り、真っ暗~! コナラック夫婦が、懐中電灯を手にして迎えにきてくれていました。静か~。空気もいい。と言っても、ほとんど足元しか見えなかったので、周りがどうなってるのかは、明日にでもチェックかな。 

僕が泊まったコテージ翌朝、第一印象は「眺めがすばらしい!」でした。メイン・ハウスからは岩がむき出しの丘が丸見え。もちろん、木々も見える。聞くところによると、丘の奥の村には野生の象が時々現れるそうです。実際、何回も目撃されているらしい。もちろん、他に、この敷地内では「コブラ」なんかもいるそうです! あちゃあ~。ヘビは勘弁して~(笑)。ここは、とにかく広い。何坪あるのかわかりませんが、日本だったら100軒くらいの家が建ちそうな感じ。上の画像は、僕が泊めてもらったコテージ。このような建物が、他に2つもあるんですよ。メイン以外に。 

コテージの中は、こんな感じついでに、その部屋の中の画像もアップしておきますね。ここを「お城」として過ごしていたんですよ。電気関係が途中で止まったりしましたが、いや~、ほんまに快適でした。ありがたいなぁ。

バナナ畑次は、敷地内にあるバナナ畑の画像。すべて収穫すれば2トンにもなるそうです! この手の風景は初めてなので、思わず、周りをウロウロと歩きまわってしまいました。でも、コブラに遭遇する前に、スト~ップ。笛もってきてないし~(笑)。

明日は市内へ向かい取材、そして、週末のコンサートの告知をかねた僕だけのミニ・ライヴが予定されている。

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(7)

ようこそ、ムンバイへ1時間20分ほどでムンバイに到着。とにかく暑い! でも、なんと「冬」らしい!? ハ~っ?という感じでしたが、32度くらいあったようです。急な気温の変化のせいか、心拍数が上がって、少しの間気分が悪かった・・・でも、インド初のソロギター・ツアーということで、頑張らないと(!)と自分で励ましました。

ムンバイのある通りの風景バンガロールは、ITの最先端を行く世界有数のコンピューター関連都市ですが、一方、ムンバイは映画関連で有名。”Bollywood”と呼ばれて、映画好きな人はご存じかと思います。が、悲しい現実としては、市の60%くらいはスラム街らしいです。明と暗。光と影。表と裏・・・これも人生なのでしょうか。

ランチ・タイムにホテルでドンとシャンドアと合流。プラス、今回、ツアーを仕切ってくださったFisheyeという会社のスタッフとも再会(バンガロールで顔合わせ済)。ドンとは数年ぶり、シャンドアとは初対面。ここでも初めて会ったような気がしない。この感覚は、同じツアーを過ごす者同士としてすごく大切。ますます楽しみになってきた!

ステージさて、今夜の会場は、現地で有名なBlue Frogというクールなお店。音もいい! 機材関係も、とくに問題はなかった。画像は、サウンドチェック前のセッティングのときに撮ったもの。左から、ドン、ロビー(フィッシュ・アイ)、僕、コナラック。シャンドアは行方不明ではなく、この写真を撮っていてくれたのでした(笑)。

会場はこんな感じ次の画像は会場の雰囲気。プチ・ラスベガス風でディナーショーみたいなセッティングになっています。本番では(売り切れ!)前方の空いた場所にもお客さまが座って観ておられました。 

コンサートは、予定より一時間遅れて始まった。どうやら「インド・タイム」というのがあるらしい(笑)。加えて、車のラッシュアワーのこともあるし・・・でも、熱く迎え入れられ、初日としてすごくいいスタートが切れたと思う。この夜の演奏順は、コナラック~僕~シャンドア~ドン。当初、アンコールを全員でやる予定だったのですが(練習もしていた)、リハでモニターのバランスがうまくいかず、結局、姿だけあらわして「お礼」に代えることに。それでも、各30分くらいづつの演奏なので、全部で2時間は越えたのかな。おかげさまで、僕の演奏もウケましたし、気分も上々。終了後、会場でインタビューを済ませたあと、軽く食事。すでに深夜。長~い一日の終わり。フ~っ。

明日は、空路、バンガロールへ戻る予定。行き先はコナラックさんの別荘。バンガロールでの二日間のライヴの前日まで、そこで過ごす予定。

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(6)

じつは、バンガロールへは、僕だけ先入りだったんです。ので、8日のムンバイ(旧ボンベイ)のコンサートまで時間がたっぷりありました。さっそく、今回お世話になる、インドを代表するギタリスト、コナラック・レディー夫妻とランチで合流。二人ともすごくフレンドリー! 初めて会ったと思えないくらい。彼いわく、「僕の家は君のホテルから歩いて2分くらいだから、遠慮せずにいつでも来てくださいね」。すごくやさしい。一瞬にして救われた感じ(笑)! 

道路はこんな感じ。これでも車は少ないほうで、レストランへ向かったのですが、ここからが恐怖・・・というのは、道路を渡らないといけないから。ん? なんで怖いの? と、聞こえてきそうですが、とにかく車の量が多いのと(切れ目なし!)、人が渡ろうとしてもまったく止まってくれないから。これは怖い、ほんまに。ましてや、見渡す限り信号もないし・・・ということで、大きな身体のコナラックさんの後ろに隠れながら渡ったのでした。カッコわる~~(笑)。でも、生き延びたよ~。じつは、道路を徒歩で横断したのは、インド滞在中、このときの往復の2回のみでした! もう一回言いますね、怖すぎるから。ちなみに、画像の黄色い屋根のタクシーは、インド版のトク・トクでauto rickshaといいます。 

笑うポテト?「何か食べたいものある?」と聞かれれば、そりゃ~「カレー」 でしょ! もちろん。ということで、インド初の本場のカレーを注文することに。どうやら、お店の人と友人らしく、店長から画像にある豚肉料理がプレゼントされる。“笑顔”のポテト・フライが、なんとも可愛い! この手のユーモアは、人生をラクにしてくれますよね。

スーツケースは屋根の上この後、数日間、ホテルの周辺、市内などを一人で冒険しながら過ごしました。そして、8日(日)、”World Guitar Nights”最初の公演地のムンバイへコナラックさんと飛行機で向かいました。現地のホテルで、今回の相棒のDon Ross(カナダ)とSandor Szabo(ハンガリー)と合流する予定。で、画像は、荷物が多くて、僕のスーツケースがタクシーの屋根の上に置かれるハメになったときのもの。この時点で雨は降っていなかったのですが、途中、なんと降り始めた! ん~、バッグがかわいそうとか思いましたが、まぁ、動きながらやから雨もスライドして流れていくから大丈夫やろ、と言い聞かせる(笑)。ここでも「所変われば品変わる」か。

スパイスの効いた飛行機最後にもう一枚画像を。高所恐怖症の僕が、ヒーヒー言いながら機内から撮ったもの。航空会社の名前は、ずばり、「スパイス・ジェット」。これもインドならではかっ(笑)。

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(5)

夜中に、次の目的地、インドのバンガロールに無事到着。けっこう税関が混んでいたけど、スムースにゲートから出られた。荷物も無事。テロ警戒のためか、マシンガンを手にした警備員の姿が目につく。さっそくルピーへの両替(日本では無理)を済ませ、待っているはずのタクシーの運転手さんを探す。と思いきや、ゲートをすぐ出たところには、制服を着た高級そうな車の運転手の人しか見当たらず、しばし「あれ~?」状態。すると、その中の一人が、「一般の出迎えは建物の外ですよ」と知らせてくれた・・・と思う(笑)。なぜかと言うと、かろうじて彼のインド訛りの英語が聞き取れた感じだったからです。なんか、この先、リスニングで苦労しそうな予感がして、目が覚めた思いがしました。正直なところ、少し英語ができると言っても、しょせん僕にとっては第二言語・・・ちょっと心配(汗)。

で、とりあえずホッとして外に出てみると、夜中だというのに、沢山の出迎えの人でごったがえしていました。名前を書いたボードを順番にたどっていくと、やっと「Masa Sumide」に行き着き、心の中で万歳三唱~! 思わずニコっ! よかった~(笑)。右も左もわからない土地では、やっぱり不安な気持ちはつきもの。この後、彼の車に乗って市内のホテルへ直行。第一印象は景色ではなく、車のクラクション! これがスゴイ! あらゆる角度から「プー、プー」の連続で、どの車も「そこのけ、おいらが通る」状態。センターラインもあってないようなもの(笑)。

バンガロールの小さなホテル40~50分くらい乗ったあと、市内のど真ん中にある小さなホテルに到着。料金を払う段階になって、「駐車場のお金を出せやらチップを出せ」などと、カマをかけてくる運転手。幸い、大体どれくらいかかるのか事前に聞いていたので(タクシー・メーターがついてない!)、それにちょこっと上乗せして渡すと、さらに何とか言ってお金をもぎとろうとするので、「これでも十分すぎるのは知ってるし、チップも十分はいってるぜ! え~っ?」的な言葉遣いで言うと、おとなしく帰っていった。いやはや、えらい所に来たなぁ、というのがこの時の正直な感想でした(笑)。

ホテルのシャワールーム翌朝、表通りの車のクラクション音で目が覚める。かなりうるさい。さっそく旅の疲れと汚れを落とそうとシャワーをあびる。バスルームには、なぜか、大きめのバケツと小さな風呂オケが置いてあった。一瞬、何のため(?)と不思議に思いましたが、すぐに、「あっ、これは水の節約のためだ」とピ~ンときました。案の定、このバケツ一杯のお湯で身体も洗えましたし、頭も洗えました。このちょっとした経験で、改めて、僕らがいかに水を無駄使いしてきているか、考えさせられたのでした。

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(4)

バンコクのタクシー今日、11月2日はバンコクからインドのバンガロールへ向かう日。フライトまで時間があるので、チェックアウト後、関係者とホテルの周辺散策とランチへ。もちろん、スンハくん軍団も一緒。まず、『パラゴン』という商業施設へ行き、ウインドーショッピングやらあてもなくブラブラ。月曜日とは思えないほど活気がある。道路にはピンク色のタクシーやら、タイ名物の三輪車タクシー(トク・トク)がところ狭しと走っている。さりげない風景だけど、タイ独特の感じがいい!

回転しゃぶしゃぶ?昼食は、スタッフが気をつかってくれたのか、和食の「しゃぶしゃぶ」ということになり、その店へ直行。でも、入店と同時にちょっと妙な雰囲気に気づく。なんと、そこには回転寿司のごとく、しゃぶしゃぶの材料がお皿にのってコンベーヤー・ベルトで回っているではないですか~。たしかに、自分の好きなものをいちいち注文しなくても、さっと取れるので便利ですが、僕としては、やっぱり鍋とともに出てきて欲しい気分でしたねぇ(笑)。味もちょっと変わった感じでしたが、「所変われば品変わる」の言葉どおり、違いを楽しむことにしました。

この後、「空港へ行く途中に、タイ式マッサージのいいところがありますので、ご招待しますよ」ということで、僕とスンハくんのお母さんとで向かう。思えば、若~いスンハくんにマッサージなんていらないよね(笑)。で、そこで一時間、疲れた筋肉をほぐしてもらい、リラックスした気分のまま空港へ。滞在は短かったけど、いつも「別れのとき」はツライもの。みんなに温かく見送ってもらいながら、後ろ髪を引かれる思いでチェック・インを済ませました。

flight infoさぁ、次はインド! 初めて行く国。しかも、いくら考えてもイメージ的に「ソロ・ギター」と結びつかない。はたして何が僕を待っているのか・・・と期待と不安が交差するなか、20:50発のタイ航空で機上の人に。フライト時間は3時間強。到着予定時間は、現地時間の23:15分。予定では、バンガロール空港で予約してもらっているタクシーが僕を待っているはず。もし、いなかったらどうしよう、という一抹の不安はかくせないけど・・・

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(3)

昨夜(といっても25:30頃)、「じゃあ、明日はお昼の12時にフロント集合ね」と確認しつつ、市内観光へ行くメンバーと別れた。部屋に戻り、疲れていたせいもあってか、そのままバタンキュー。これが“問題”の始まり・・・次に起きたのは電話の音が鳴ったとき。思わず、時計を見る。ん、針は5時前をさしている。「誰やねん、こんな朝早くから電話かけてくるんわ」とムッとしながら話し出すと、相手はスンハくんの通訳さんのDさんで、「Masaさん、何をしてるんですか~!」とキレイな英語でいきなり言われ困惑・・・何をしてるんですかって、寝てますけどぉ、とか口ごもっていると、「みんな心配してましたよぉ。どこへ行ったのかって。今、観光から戻ってきました」と???の回答。まだ、この時点で僕の頭の中は?状態で、とりあえずカーテンを開けに行ってみた。そしたら、なんと外は明るい! ここで納得。そうか、夕方の5時前かっ、と(笑)。そうです、不覚にも14時間近くも寝てしまったんです! あちゃあ~。しかも、部屋をDさんと変わっていたので(スンハくんと同じ階にいたいという理由で)、その部屋に電話をかけても出るはずがないんですよね。いや~、それにしても、何年ぶりかなぁ、こんなに寝たのは・・・お陰で、体調はいい感じ(笑)。

この後、スンハくん軍団と19:00に夕食へ出かける。もちろん、最初の話題は、僕の「寝過ごし問題」。みんなに「ごめんね」と言いつつ、観光写真を見せられ、すごく悔しい思いをする(笑)。なんか、ボートに乗って川を渡りながら観光してきたようで、タイ独特の景色などが次から次へと出てきて、すごい損をしたような気分でした~。しかも、写ってるメンバーの顔が楽しそう! まぁ、いいか。次の機会に・・・と、自分で自分を慰めておきました。

タイで一番高いビル食事のあと、眺めのいいところへ行こうということで、タイで一番高いビルのBaiyoke Sky Hotelへ徒歩で向かう。途中、ナイト・マーケットのど真ん中を通り抜けながら、昼間に撮れなかった写真をガンガンとる(笑)。

キレイな夜景スカイ・ホテル到着後は、85階だか87階にある(記憶が薄い)展望台へ直行。すばらしい眺め! しかも、ここには一歩外に出れて、回転式のデッキがあるんです。高層階で感じる風は格別でしたねぇ。ちなみに、写真の中央下に写っている赤いVマークが見えるビルが、僕らのホテルです。

誰やねん!?中へ戻ると、それなりに楽しめるものが置いてあったり、飾ってあったりして、飽きませんでした。スンハくんとは、まるで親子のようにはしゃいでいました。お母さんもDさんも楽しそう。ので、僕もついついノリすぎて、こんな姿になってしまいました~(笑)。 

新しいお友達?最後の画像は、「やっぱり建物が高いと宇宙から変な生き物が来やすいのかなぁ」という一枚。なぜか、親しみを感じてパチリ! 後ろの番号は階数です。

つづく・・・