癒しの旅へ

長かったドイツ・ツアーの疲れを癒しに、なんと、2レンチャンで温泉に行ってきました~。今回は(毎年恒例)、輪島温泉郷と加賀の山中温泉。1つは、海沿いの宿。もうひとつは、山の中にある川沿いの宿。この自然のコントラストがよかったなぁ。もちろん、お湯もよかったし、つかの間の休息となったのでした。

もう1つ、感動が・・・それは、部屋のテレビで見た海外のライヴ映像。エリック・クラプトン、BBキング、アルバート・リー、ジェフ・べック etc といった豪華な出演者のブルース系のコンサートの模様。たしか、2年前(?)に収録されたものだと思いますが、当時、BBキングは81歳! さすがに座っての演奏でしたが、ギター、そして歌のパワーはまったくと言っていいほど衰えを感じませんでした。それどころか、ますます渋みがまして、まさに「ブルースの帝王」健在といったところでしたねぇ。その姿を舞台袖から見守るクラプトンも印象的でした。あと、ジェフ・べックと一緒にプレーしてた若い女性のベース・プレーヤーも印象に残りましたねぇ。名前を覚えてないのが情けないのですが、シドニー(豪州)出身で、チック・コリアのツアーで活躍したとテロップに出ていました。このひと、めちゃめちゃ好かったなぁ~。やっぱり、世界には凄腕のミュージシャンが沢山いるんやなぁ、と改めて感じた次弟。プラス、ともすれば年齢的に弱気になりがちな僕としては、60代、70代、80代のミュージシャンの活躍はすごい刺激になりますし、また目標にもなります。偶然、この番組を見たわけですが、その巡り合わせに感謝しないといけませんね!

お陰さまで、また元気が出てきました。よし、頑張るぞぉ~~~!

ソロギターお国事情

今日は、ツアー記の番外編として、ドイツで出合った各国ギタリストたちの「ソロギターお国事情」を少し書いてみたいと思います。

まず、結論から書くと、やっぱり各国ともまだまだマーケットが小さくて、仕事の量、経済面ともキツイというのが現状らしいです。生活をサポートするために、週に何回かギター教室をひらいているという人もいましたし、名のあるアーティストのバックアップの仕事でなんとか食っていける、という人もいました。その人は、「とてもじゃないけど、ソロ活動だけでは無理だ」とも言っていました。「集客も10名くらいの時があるし」と。また、国土の大きな国になると、“全国的”に展開するのは大変らしいですね。例えば、東海岸では人脈があっても、西河岸ではイマイチのように。まぁ、国内の移動が海外旅行並みということを考えると、うなずけるかなぁ。また、ある人は、「国内では仕事がほとんどないし、海外へ出るしかない」とも言っていました。

こうやって書くと、けっして「日本より海外のほうが盛り上がっている」と一概に言えないですよね。でも、僕が出会った人たちは、ほんとうにギターを愛している人たちばかりで、純粋なんです。情熱も失っていない。そんな彼らを見ながら、「なんとか、ええ方向へ行かんもんかな」と素直に思った次第。僕も含めて。日本のみならず、世界規模でソロギターの底上げができないものかと。

そのためには、まず、日本のソロギター界を(アジアも!)もっともっと盛り上げていかないといけませんし、各方面からの協力が必要になりますねぇ。一人の力はたかがしれていますが、お互いに協力し合うとパワー倍増どころか、3倍、4倍の力となっていけますから。

でも、とりあえずは草の根的な展開から始めるしかないのかなぁ。理想としては、1から6くらいへ一気にジャンプしたいのですが・・・

ドイツ・ツアー記 (10) 最終回

11月23日(日)】ツアー最終日。そして、Karlsruheでのライヴ。長かったツアーが終わるということで、ここまで何とか無事に来れてホッとする気持ちと、一抹の寂しさを感じながら朝を迎える。10:20に起床したけど、なぜか、よく眠れず。サウンドチェックまでフリータイム。さっそくランチを食べに外出。ついでに、お土産でも買おうと思っていたのはいいのですが、日曜日ということで、街はゴーストタウン状態で、お店は休み!閑散としている。結局、またスターバックスへ入って、そこでランチを済ませることに。かなり寒~い。でも、ジーンズの下にタイツを着込んでいたので、寒さ対策はバッチリ(笑)。ショッピングの思惑がはずれたので、またお城へ向かう。今日は周りの公園などを散策し、違う角度からお城が見れたので、それなりに好かった。

17:30、会場へ出発。いい感じの場所。常設のPAは、これまでで一番良かった。ということで、演奏の質も上がり、ライヴは盛り上がった。お客様の反応も良かった。ただ、照明が赤(好きな色ですが)主体だったので、手元が若干見にくかったかなぁ。今夜は、このツアーで受けがよかった「♪上を向いて歩こう」を少し長めに歌ってみた。二番はインスト。アンコールは2回! 今夜も、サウンドチェック終了後あたりから雪がちらつき始める。そうそう、本番前の着替え時、ピーターが近くにいたのですが、僕のタイツ姿を見て、「オ~、セクシー!」と口をあんぐり(笑)。僕も、つかさず、「新しい世界がひらけるかも分からないから、今からでも遅くないよ」と誘惑しておきました(笑)。

ライヴ終了後、ホテルのバーで乾杯と思いきや、閉まっていたので、徒歩で近くのパブへ向かう。そこで、お互いに長かったツアーの労をねぎらいながら談笑となりました。また、ここでも食事にありつけませんでしたが、塩辛いパンと、長~いサラミ(30cmくらい!)をツマミでいただきました。

ホテルへ戻り、明日の帰国にそなえて、スーツケースのパッキングをする。今回は重量オーバーを最低限にするため、別のバックパックに5kgくらいはつめ込みました。

「あ~、明日は日本かぁ」と、想いを寄せながら眠りにつく・・・

11月24日(月)】帰国当日。7:40起床。今朝は、すっかり雪も解けて、天気の心配はなさそう。さっそく朝食へ。その後、フランクフルト空港へ向け9:00に出発。天気はくもりだったけど、途中、青空が見えた。が、空港近辺はくもり。まぁ、これだったら欠航ということはないだろう、と、ひと安心。道路が空いていたせいか、予定より早く10:40頃に到着。ピーター、彼の奥さま、インゴーと別れの挨拶を交わす。いつもそうだけど、この時って、妙な気分になる。再会を誓った後、ひとり、ターミナル・ビルの中へ。が、着いたところがすでにレベル2とは知らず、つかの間、上へ下へと行ったり来たりで方向音痴病が出る(笑)。カウンターの数が多くてどこへ行っていいのか分からなかったので、案内所で聞くことに。で、指示された番号のところへ行って、無事、チェックイン。予想通り、重量オーバーは6kgでした。それでも、約24,000円の出費・・・痛~い! 

飛行機はすこし遅れて14:05にテークオフ。関西空港まで10時間45分くらいらしい。行きより1時間以上短いのが助かる。行きと返りとでは気分が違う。返りは、勝手知ったる場所へ向かうのだから、気分は軽い。そのせいか、時間が過ぎるのも早く感じた。機内では映画を2本見た。Get SmartとMeet Dave。どちらもコメディーですが、面白かった~! あと、機内では日本の新聞と雑誌をむさぼるように読みました。 

日本時間、午前8:50、関空到着。11月25日(火)。快晴! なんか、すごく歓迎されてる気分になる(笑)。不思議なもので、一歩、日本に踏み入れただけなのに、瞬時にシーンも変わるし、気分も変わる。見慣れた風景にひと安心。JRで人身事故があって、電車が止まっていたけど、気にならなかった。無事に戻ってこれたのだから! この日の日記の最後には、

「日本に戻れて幸せ!」

と、大きく書いてある。

完 

***

このツアー記にお付き合いいただき、ありがとうございました! 毎日、これを書きながら、もう一度ドイツ各地を旅した気分になれましたし、様々な思い出がよみがえってきました。

さて、次はどこへ行くのでしょうか・・・

♪When You Wish Upon A Guitar発売中!

すでに「NEWS」でもお知らせしておりますが、この度、僕と小松原 俊さんと5人の若手ギター製作家によるコラボCDが発売になりました! ぜひ、お聴きくださいね。お問い合わせのほうは、ドルフィン・ギターズ、プー横丁さんまでお願いいたします。

また、「さっそく聴いたよ~」と言われる方の感想などお待ちしておりますので、メッセージを送ってくださいね。

それでは、よろしくお願いいたします!

ドイツ・ツアー記 (9)

【11月20日(木)】今日はSchorndorfへ。11:00にロビー集合&出発。このツアーも残すところ、今日をいれてあと3本。こっちがイヤという意味ではなく、心の中ではカウントダウンが始まる。比較的、目的地が近いということで、途中、観光地として有名なハイデルベルクに立ち寄り、ランチ&散策(ハウプト通り周辺)。小雨降るなか、めっちゃ寒かったけど、さすが、すばらしい所でした! 数人、日本人ともすれ違ったし、やはり、ひと目で観光客とわかる人たちが多かった。とくに、ネッカー川にかかる橋から見た、山の上にそびえ立つハイデルベルク城は圧巻でした。ドレスデンとはひと味違う町並みもいい。ツーリストが沢山来るというのも納得。で、ランチは、「ここまで来たら、思いっきりドイツ料理を食ってやろう!」ということで、なんと、ソーセージを注文! 昨日はパスタ系だったので、けっこう美味く感じた~(笑)。

その後、Schorndorfへ向かう。現地のホテルに16:00過ぎに到着。住宅地にある可愛い感じの宿ですが、エレベーターがないので、部屋まで荷物を運ぶのが大変。まぁ、これまでも何回か同じようなホテルがあったので慣れてはいましたが、「まぁ、これも思い出のひとつになるかな」と、心の中で微笑む。16:45分出発。
会場内の雰囲気はよかった。ピーターから、「今夜はギターフリークが多いから盛り上がると思うよ」と聞いていましたが、その通り、盛り上がりました。セッションのほうもこなれてきた感じで、スムースになってきた。今夜は、ライヴ前にレストランで食事ができたのがよかった。ちなみに、エビ・サラダを注文。ライヴ後も同じレストランで乾杯。ファンの方々と語り合い、けっこうおそくなったけど、楽しい一夜となりました。でも寒~い!

11月21日(金)】今日はAlbstadtへ移動&ライヴ。ここは、今回、一番南に位置する所で、すぐそこにスイスの国境があります。11:00出発。今朝も朝食抜き。食い気より眠気かな。部屋から見える外は寒そう・・・

今夜の宿はペンション。小さいけど家庭的な感じがいい。チェックイン後、タイ・レストランへ。全員、注文したものがハズれたようで、ちょっとフラストがたまったようだ(笑)。17:00会場入り。小さい場所で、ステージから向かってセンターに入り口、客席は右/左と別れている変形状。歴史のある会場らしいのですが、その意味を深く聞かなかったので、ちょっと記憶が曖昧・・・ごめん。

サウンドチェックあたりから外は雪。でも、開演時には超満員! すごくいいお客様でしたし、大盛況でした。ライブ後、レストランへ。レストランということで、きちんと食べれるかと思いきや、時間的におそかったのでチーズしかなかった。トホホ~。途中、また、めまいに襲われる・・・やっぱり寝不足と疲れのせいか。明日は移動のみで休み! 頑張れ!

11月22日(土)】今朝は雪が15cmくらい積もっていた。見た目は美しいけど、寒い! 今朝は、しっかりと朝食をとる。10:30頃、Karlsruheへ出発。目的地に近くなると、すっかり雪もなく、晴れ。12:00過ぎにホテルへチェックイン。この後、全員でランチへ向かう。ホテルの近くに目抜き通りがあるので便利。トラムが通りの真ん中を行き交うなか、インド料理屋を発見。なんと、食べ放題! 安くて、めっちゃ美味かった~! この後、解散&フリータイム。試しに、インターネット・カフェへ行ってみた。25分ほど使っただけでしたが、75ユーロセントでした。安いのかなぁ? 続いて、市内散策。あれやこれやと想いをめぐらしながら歩く。ここでも、お城(カールスルーエ城)が素晴らしかった! でも、かなり寒かったので、スターバックスを探し、チャイラテで温まることに。それでも90分くらいはブラブラしてたのかな。ホテルに戻ったのは16:00頃。

18:30頃、再び外出。例のお城の夜景が見たかったので一直線で向かう。やっぱり美しい! ただ夜景の撮影はむずかしい。手元がぶれると完全にダメ。が、カメラが置ける平らなところを見つけて、何枚かトライしてみると、めっちゃいいのが撮れました。ちなみに、このデジカメは、数年前の誕生日にファンの方々数人がお金を出し合ってくださったもの。大切にしないとね!帰りにサンドイッチをテークアウトし、部屋で夕食。つかの間のオフの終わり。

つづく