バンコク~インド・ツアー記(2)

スンハくんと朝食。「父性本能」を刺激されます!バンコク初の朝食は、トーストとエビ焼きめしという妙な(?)コンビネーション。ホテルの担当者がすごくやさしくて感激! 献身的な心遣いに、気分よく一日のスタートが切れた。国は違えど、やっぱり基本は人間そのもの。相手に優しくしてもらえば、こちらも優しくなれる。だから、いつも優しい心を保ちたい―という単純な“人生の法則”に感心しながら、会場のセントラル・ワールドへ出発。それにしても、スンハくんは可愛い! 限りなく“父性本能”を刺激されます。ただただ、真っ直ぐに育って欲しい(!)と願うばかり。

会場のロビーに集う関係者会場は、巨大なショッピング・センターなどが入るビルの中にあるのですが、赤系のシートがクールな感じのホール。1、000人以上は入るのかな。この日の出演者は、僕の他に、ジョー・ロビンソン、マイケル・フィックス、アダム・ラファティー、地元ギタリストのブーンチョブ、ゲストとしてスンハくん。そして、メインは、もうギター1本で世界制覇したといっても過言ではない、トミー・エマニュエル。フェスティバルのタイトルは、『バンコク・アコースティック・ギター・セレブレーション 2009』。

サウンドチェックは10時過ぎくらいから始まったのですが、音のほうもいい感じでした。このあと、タイの有名なギターサイト「ギタータイ・コム」のインタビューを受けました。けっこう会員が多いらしく(たしか、70、000と聞いた)、ここにもギター好きがいることに、思わずニコッ(笑)。取材終了後、ホテル(同じ複合施設内)のチェックインまで少し時間があったので、しばし、ビル内をスンハくん軍団と散策。昼食は、「そら~、タイといえば『トム・ヤンクン』でしょう」で一致して、フード・コートでゲット。スパイスがきつかったけど、やっぱり本物はう・ま・い!

フェスの開始は15時だったのですが、僕は二部のほうの出演だったので、会場入りは17時。ロビーでも催しものがあったりと、いかにもフェスティバルという賑やかな感じがグ~。

本番では8曲演奏してきました。モニターの位置とか音量がリハと違うというアクシデントで、正直やりにくかったのですが、お客さまに温かく迎え入れていただいたお陰で、気分よく自分の担当部分を終えることができました。さっそく、その模様の一部がYouTubeにアップされていますので、ご覧ください。曲は、♪Spider
http://www.youtube.com/watch?v=wEfJiLHct7M

僕のあと、ジョー・ロビンソンくん(まだ十代!)が登場したのですが、抜群にうまいのに感心しきりでした。先に演奏を終えていたマイケルは、「彼は大胆不敵で、すごいヤツ」と僕と同様、口あんぐり状態でした。彼はエレキも弾くらしく、トミーの後継者No1と言っても間違いないでしょう。

で、大成功に終わったフェスの打ち上げは(夜中前くらいから始まった)、55Fにある見晴らしのよいバー。高層階からの眺め、しかも屋外に出で見る夜景は、言葉にできないほど美しかった! 気持ちよくお酒に酔いながら、「明日はバンコクの市内観光かぁ」と心が躍る・・・でも、朝起きて、とんでもないことが起こるのでした???

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(1)

10月30日(金)―バンコク出発当日。東京のホテルをチェックアウト後(10時!)、4時間ほど時間をつぶす必要があったので、運動をかねて渋谷まで歩くことに。以前、この近辺に住んでいたことがあり、景色をみながら「あ、そうそう、このビルあったなぁ」とか懐かしい感じに浸ることができました。途中、カフェに寄って遅めの朝食。2階の禁煙席へミルク・ティーをトレーにのせて運ぶ途中、なんと、階段でつまづき膝を強打! でも、なんとか飲み物にしがみつき、三分の一ほどこぼしただけで済む。ん~、「なんかイヤな予感・・・」と、一瞬心がくもった~(笑)。

それにしても、渋谷の変わりようにはびっくり。まぁ、何十年振りの散策だったので当然かな。喜んでいいのやら、悲しむべきなのか、ちょこっと複雑な気分でした。ついでに、昔、所属していた事務所があったビルにも行ってみましたが、このビルだけは、そのまんま! 一気に「当時」がよみがえってきて嬉しかったなぁ。 

この後、成田空港へNEXに乗って向かう。新宿駅のホームが遠いのにはまいった~。ギター(ハードケース)+スーツケース+バックパック(パンパン状態)+ショルダーバック(これもパンパン状態)が、ずっしり重い! 肩にくい込む。でも、小分けしたかいがあり、成田のチェックイン・カウンターでの計量でオーバーはなく、セーフ。よかった~(笑)。ただ、機械のチェック・インというのは好きになれないなぁ。便利なんでしょうが、僕は「人対人」の“古い形式”のほうが好きですねぇ。それに、人の扱いが雑になってきている点も気になります。そんなことを思いながら機上の人へ・・・アナウンスによると、フライト時間は6時間少々ということ。もっとかかるのかなぁと思っていたので、少し得した感じ。この時点で現地の温度は「32度!」。ワオ~(笑)。

初日に宿泊したバンコクのホテル 夜のフライトだったので、バンコク着は夜中。でも、む~っと暑い! 長袖のTシャツがべっとり吸いつく感じ。税関が混んでいたこともあり、ゲートの外に出た頃はすでに25時近かった。で、迎えに来てくれたスタッフと無事に会えて、そのままホテルへと思いきや、「じつは、今回のフェスのスペシャル・ゲストが間もなく着きますので、しばし待ってください」とのこと。「ん、誰やろ?」と急に気になり始める。好奇心旺盛の僕としては、ゲートへ戻って待つことに。すると・・・出てきた瞬間に分った! そう、チョン・スンハくん! 韓国の天才ギター少年。今回は、お母さまと通訳の方と一緒。再会をすごく喜んでくれた。この後、そのまま近くのホテルに直行。翌朝の朝食の時間をきめて、それぞれの部屋へ。コンサート会場への出発は9時。

つづく・・・