バンコク~インド・ツアー記(8)

11月9日(月)。夕方、無事にバンガロール到着。まずは、Fisheyeの事務所へ向かう。そこで、取材(主に新聞)を数本受ける。もちろん、すべて英語。ん~、やっぱりインド訛りはキビシイ~(笑)。ちなみに、カナダ人のドン・ロスに「君のようにネイティブでも、彼らの英語のアクセントは分かりにくいの?」と聞いてみると、「僕でさえ、聞きなおしても分らないときがあるから、心配いらないよ」との返事。これでひと安心!(笑)。

取材終了後、コナラックさんの別荘にミニ・バスで向かう。市内から40Km以上離れている山奥にあるそうで、とにかく真っ暗らしい。ので、「びっくりしないでね」と先に予告されていました。最後の行程は、ユラユラというより、サファリにでも行ったように左右にグラグラと車が激しく揺れるほど道の悪いところでしたが、約2時間かかって無事に到着。予告通り、真っ暗~! コナラック夫婦が、懐中電灯を手にして迎えにきてくれていました。静か~。空気もいい。と言っても、ほとんど足元しか見えなかったので、周りがどうなってるのかは、明日にでもチェックかな。 

僕が泊まったコテージ翌朝、第一印象は「眺めがすばらしい!」でした。メイン・ハウスからは岩がむき出しの丘が丸見え。もちろん、木々も見える。聞くところによると、丘の奥の村には野生の象が時々現れるそうです。実際、何回も目撃されているらしい。もちろん、他に、この敷地内では「コブラ」なんかもいるそうです! あちゃあ~。ヘビは勘弁して~(笑)。ここは、とにかく広い。何坪あるのかわかりませんが、日本だったら100軒くらいの家が建ちそうな感じ。上の画像は、僕が泊めてもらったコテージ。このような建物が、他に2つもあるんですよ。メイン以外に。 

コテージの中は、こんな感じついでに、その部屋の中の画像もアップしておきますね。ここを「お城」として過ごしていたんですよ。電気関係が途中で止まったりしましたが、いや~、ほんまに快適でした。ありがたいなぁ。

バナナ畑次は、敷地内にあるバナナ畑の画像。すべて収穫すれば2トンにもなるそうです! この手の風景は初めてなので、思わず、周りをウロウロと歩きまわってしまいました。でも、コブラに遭遇する前に、スト~ップ。笛もってきてないし~(笑)。

明日は市内へ向かい取材、そして、週末のコンサートの告知をかねた僕だけのミニ・ライヴが予定されている。

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(7)

ようこそ、ムンバイへ1時間20分ほどでムンバイに到着。とにかく暑い! でも、なんと「冬」らしい!? ハ~っ?という感じでしたが、32度くらいあったようです。急な気温の変化のせいか、心拍数が上がって、少しの間気分が悪かった・・・でも、インド初のソロギター・ツアーということで、頑張らないと(!)と自分で励ましました。

ムンバイのある通りの風景バンガロールは、ITの最先端を行く世界有数のコンピューター関連都市ですが、一方、ムンバイは映画関連で有名。”Bollywood”と呼ばれて、映画好きな人はご存じかと思います。が、悲しい現実としては、市の60%くらいはスラム街らしいです。明と暗。光と影。表と裏・・・これも人生なのでしょうか。

ランチ・タイムにホテルでドンとシャンドアと合流。プラス、今回、ツアーを仕切ってくださったFisheyeという会社のスタッフとも再会(バンガロールで顔合わせ済)。ドンとは数年ぶり、シャンドアとは初対面。ここでも初めて会ったような気がしない。この感覚は、同じツアーを過ごす者同士としてすごく大切。ますます楽しみになってきた!

ステージさて、今夜の会場は、現地で有名なBlue Frogというクールなお店。音もいい! 機材関係も、とくに問題はなかった。画像は、サウンドチェック前のセッティングのときに撮ったもの。左から、ドン、ロビー(フィッシュ・アイ)、僕、コナラック。シャンドアは行方不明ではなく、この写真を撮っていてくれたのでした(笑)。

会場はこんな感じ次の画像は会場の雰囲気。プチ・ラスベガス風でディナーショーみたいなセッティングになっています。本番では(売り切れ!)前方の空いた場所にもお客さまが座って観ておられました。 

コンサートは、予定より一時間遅れて始まった。どうやら「インド・タイム」というのがあるらしい(笑)。加えて、車のラッシュアワーのこともあるし・・・でも、熱く迎え入れられ、初日としてすごくいいスタートが切れたと思う。この夜の演奏順は、コナラック~僕~シャンドア~ドン。当初、アンコールを全員でやる予定だったのですが(練習もしていた)、リハでモニターのバランスがうまくいかず、結局、姿だけあらわして「お礼」に代えることに。それでも、各30分くらいづつの演奏なので、全部で2時間は越えたのかな。おかげさまで、僕の演奏もウケましたし、気分も上々。終了後、会場でインタビューを済ませたあと、軽く食事。すでに深夜。長~い一日の終わり。フ~っ。

明日は、空路、バンガロールへ戻る予定。行き先はコナラックさんの別荘。バンガロールでの二日間のライヴの前日まで、そこで過ごす予定。

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(6)

じつは、バンガロールへは、僕だけ先入りだったんです。ので、8日のムンバイ(旧ボンベイ)のコンサートまで時間がたっぷりありました。さっそく、今回お世話になる、インドを代表するギタリスト、コナラック・レディー夫妻とランチで合流。二人ともすごくフレンドリー! 初めて会ったと思えないくらい。彼いわく、「僕の家は君のホテルから歩いて2分くらいだから、遠慮せずにいつでも来てくださいね」。すごくやさしい。一瞬にして救われた感じ(笑)! 

道路はこんな感じ。これでも車は少ないほうで、レストランへ向かったのですが、ここからが恐怖・・・というのは、道路を渡らないといけないから。ん? なんで怖いの? と、聞こえてきそうですが、とにかく車の量が多いのと(切れ目なし!)、人が渡ろうとしてもまったく止まってくれないから。これは怖い、ほんまに。ましてや、見渡す限り信号もないし・・・ということで、大きな身体のコナラックさんの後ろに隠れながら渡ったのでした。カッコわる~~(笑)。でも、生き延びたよ~。じつは、道路を徒歩で横断したのは、インド滞在中、このときの往復の2回のみでした! もう一回言いますね、怖すぎるから。ちなみに、画像の黄色い屋根のタクシーは、インド版のトク・トクでauto rickshaといいます。 

笑うポテト?「何か食べたいものある?」と聞かれれば、そりゃ~「カレー」 でしょ! もちろん。ということで、インド初の本場のカレーを注文することに。どうやら、お店の人と友人らしく、店長から画像にある豚肉料理がプレゼントされる。“笑顔”のポテト・フライが、なんとも可愛い! この手のユーモアは、人生をラクにしてくれますよね。

スーツケースは屋根の上この後、数日間、ホテルの周辺、市内などを一人で冒険しながら過ごしました。そして、8日(日)、”World Guitar Nights”最初の公演地のムンバイへコナラックさんと飛行機で向かいました。現地のホテルで、今回の相棒のDon Ross(カナダ)とSandor Szabo(ハンガリー)と合流する予定。で、画像は、荷物が多くて、僕のスーツケースがタクシーの屋根の上に置かれるハメになったときのもの。この時点で雨は降っていなかったのですが、途中、なんと降り始めた! ん~、バッグがかわいそうとか思いましたが、まぁ、動きながらやから雨もスライドして流れていくから大丈夫やろ、と言い聞かせる(笑)。ここでも「所変われば品変わる」か。

スパイスの効いた飛行機最後にもう一枚画像を。高所恐怖症の僕が、ヒーヒー言いながら機内から撮ったもの。航空会社の名前は、ずばり、「スパイス・ジェット」。これもインドならではかっ(笑)。

つづく・・・

バンコク~インド・ツアー記(5)

夜中に、次の目的地、インドのバンガロールに無事到着。けっこう税関が混んでいたけど、スムースにゲートから出られた。荷物も無事。テロ警戒のためか、マシンガンを手にした警備員の姿が目につく。さっそくルピーへの両替(日本では無理)を済ませ、待っているはずのタクシーの運転手さんを探す。と思いきや、ゲートをすぐ出たところには、制服を着た高級そうな車の運転手の人しか見当たらず、しばし「あれ~?」状態。すると、その中の一人が、「一般の出迎えは建物の外ですよ」と知らせてくれた・・・と思う(笑)。なぜかと言うと、かろうじて彼のインド訛りの英語が聞き取れた感じだったからです。なんか、この先、リスニングで苦労しそうな予感がして、目が覚めた思いがしました。正直なところ、少し英語ができると言っても、しょせん僕にとっては第二言語・・・ちょっと心配(汗)。

で、とりあえずホッとして外に出てみると、夜中だというのに、沢山の出迎えの人でごったがえしていました。名前を書いたボードを順番にたどっていくと、やっと「Masa Sumide」に行き着き、心の中で万歳三唱~! 思わずニコっ! よかった~(笑)。右も左もわからない土地では、やっぱり不安な気持ちはつきもの。この後、彼の車に乗って市内のホテルへ直行。第一印象は景色ではなく、車のクラクション! これがスゴイ! あらゆる角度から「プー、プー」の連続で、どの車も「そこのけ、おいらが通る」状態。センターラインもあってないようなもの(笑)。

バンガロールの小さなホテル40~50分くらい乗ったあと、市内のど真ん中にある小さなホテルに到着。料金を払う段階になって、「駐車場のお金を出せやらチップを出せ」などと、カマをかけてくる運転手。幸い、大体どれくらいかかるのか事前に聞いていたので(タクシー・メーターがついてない!)、それにちょこっと上乗せして渡すと、さらに何とか言ってお金をもぎとろうとするので、「これでも十分すぎるのは知ってるし、チップも十分はいってるぜ! え~っ?」的な言葉遣いで言うと、おとなしく帰っていった。いやはや、えらい所に来たなぁ、というのがこの時の正直な感想でした(笑)。

ホテルのシャワールーム翌朝、表通りの車のクラクション音で目が覚める。かなりうるさい。さっそく旅の疲れと汚れを落とそうとシャワーをあびる。バスルームには、なぜか、大きめのバケツと小さな風呂オケが置いてあった。一瞬、何のため(?)と不思議に思いましたが、すぐに、「あっ、これは水の節約のためだ」とピ~ンときました。案の定、このバケツ一杯のお湯で身体も洗えましたし、頭も洗えました。このちょっとした経験で、改めて、僕らがいかに水を無駄使いしてきているか、考えさせられたのでした。

つづく・・・