すでに「NEWS」でもお知らせしておりますが、この度、僕と小松原 俊さんと5人の若手ギター製作家によるコラボCDが発売になりました! ぜひ、お聴きくださいね。お問い合わせのほうは、ドルフィン・ギターズ、プー横丁さんまでお願いいたします。
また、「さっそく聴いたよ~」と言われる方の感想などお待ちしておりますので、メッセージを送ってくださいね。
それでは、よろしくお願いいたします!
【11月20日(木)】今日はSchorndorfへ。11:00にロビー集合&出発。このツアーも残すところ、今日をいれてあと3本。こっちがイヤという意味ではなく、心の中ではカウントダウンが始まる。比較的、目的地が近いということで、途中、観光地として有名なハイデルベルクに立ち寄り、ランチ&散策(ハウプト通り周辺)。小雨降るなか、めっちゃ寒かったけど、さすが、すばらしい所でした! 数人、日本人ともすれ違ったし、やはり、ひと目で観光客とわかる人たちが多かった。とくに、ネッカー川にかかる橋から見た、山の上にそびえ立つハイデルベルク城は圧巻でした。ドレスデンとはひと味違う町並みもいい。ツーリストが沢山来るというのも納得。で、ランチは、「ここまで来たら、思いっきりドイツ料理を食ってやろう!」ということで、なんと、ソーセージを注文! 昨日はパスタ系だったので、けっこう美味く感じた~(笑)。
その後、Schorndorfへ向かう。現地のホテルに16:00過ぎに到着。住宅地にある可愛い感じの宿ですが、エレベーターがないので、部屋まで荷物を運ぶのが大変。まぁ、これまでも何回か同じようなホテルがあったので慣れてはいましたが、「まぁ、これも思い出のひとつになるかな」と、心の中で微笑む。16:45分出発。
会場内の雰囲気はよかった。ピーターから、「今夜はギターフリークが多いから盛り上がると思うよ」と聞いていましたが、その通り、盛り上がりました。セッションのほうもこなれてきた感じで、スムースになってきた。今夜は、ライヴ前にレストランで食事ができたのがよかった。ちなみに、エビ・サラダを注文。ライヴ後も同じレストランで乾杯。ファンの方々と語り合い、けっこうおそくなったけど、楽しい一夜となりました。でも寒~い!
【11月21日(金)】今日はAlbstadtへ移動&ライヴ。ここは、今回、一番南に位置する所で、すぐそこにスイスの国境があります。11:00出発。今朝も朝食抜き。食い気より眠気かな。部屋から見える外は寒そう・・・
今夜の宿はペンション。小さいけど家庭的な感じがいい。チェックイン後、タイ・レストランへ。全員、注文したものがハズれたようで、ちょっとフラストがたまったようだ(笑)。17:00会場入り。小さい場所で、ステージから向かってセンターに入り口、客席は右/左と別れている変形状。歴史のある会場らしいのですが、その意味を深く聞かなかったので、ちょっと記憶が曖昧・・・ごめん。
サウンドチェックあたりから外は雪。でも、開演時には超満員! すごくいいお客様でしたし、大盛況でした。ライブ後、レストランへ。レストランということで、きちんと食べれるかと思いきや、時間的におそかったのでチーズしかなかった。トホホ~。途中、また、めまいに襲われる・・・やっぱり寝不足と疲れのせいか。明日は移動のみで休み! 頑張れ!
【11月22日(土)】今朝は雪が15cmくらい積もっていた。見た目は美しいけど、寒い! 今朝は、しっかりと朝食をとる。10:30頃、Karlsruheへ出発。目的地に近くなると、すっかり雪もなく、晴れ。12:00過ぎにホテルへチェックイン。この後、全員でランチへ向かう。ホテルの近くに目抜き通りがあるので便利。トラムが通りの真ん中を行き交うなか、インド料理屋を発見。なんと、食べ放題! 安くて、めっちゃ美味かった~! この後、解散&フリータイム。試しに、インターネット・カフェへ行ってみた。25分ほど使っただけでしたが、75ユーロセントでした。安いのかなぁ? 続いて、市内散策。あれやこれやと想いをめぐらしながら歩く。ここでも、お城(カールスルーエ城)が素晴らしかった! でも、かなり寒かったので、スターバックスを探し、チャイラテで温まることに。それでも90分くらいはブラブラしてたのかな。ホテルに戻ったのは16:00頃。
18:30頃、再び外出。例のお城の夜景が見たかったので一直線で向かう。やっぱり美しい! ただ夜景の撮影はむずかしい。手元がぶれると完全にダメ。が、カメラが置ける平らなところを見つけて、何枚かトライしてみると、めっちゃいいのが撮れました。ちなみに、このデジカメは、数年前の誕生日にファンの方々数人がお金を出し合ってくださったもの。大切にしないとね!帰りにサンドイッチをテークアウトし、部屋で夕食。つかの間のオフの終わり。
つづく
【11月17日(月)】今日はベルリンへ移動&コンサート。ホテルを10:30に出発。ハレの天気は快晴。久しぶりに青空が見える。気分がいい。13:00頃、現地のホテル到着。ベルリンといっても、市内ではなく、Spandauという郊外。ベルリンの壁の跡を見たかったけど、疲れているスタッフに「連れてって~」とはとても言えなかった。まぁ、仕事で来たわけやから、しょうがないかぁ・・・残念。
チェックイン後、徒歩でランチへ。ここの街並みもいい感じ。トルコ料理に舌鼓を打つ。ラム肉をミンチにして竹輪みたいにして焼いたものを注文。辛くておいしかった! この後、全員で散策。いい気分転換になる。ホテルで一休みして、会場へ移動。古いレンガ作りの建物でクールな感じだけど、客席の配置が、右、正面、左と3ヶ所に分かれていた。ので、本番はすべての方向にお辞儀することに。今夜はPAが入っていたけど、客席の配置の関係で、手持ちのものを足した。リハは順調だったけど、なんと、僕の出番のときにPAトラブル発生!? ノイズとともに、音が出なくなる・・・担当者は必至で直していたけど、結局、ケーブルが悪かったらしい。でも、逆に、このお陰で(?)いい感じでスタートが切れた。ハッピー・アクシデントだったかな。会場は満員。そうそう、ライヴ終了後、台湾からの留学生という男性が、興奮して尋ねてきてくれました。♪Satoriの大ファンらしく、一緒に写真を撮っているときも興奮していた様子。こんなに遠いところで同胞のアジア人のファンの人に会えるとは嬉しいこと。話は前後しますが、これまでのライブで、他にアジアの人が来てくれたのは、マグデブルグでの日本人ひとりで、あとは100%現地の人たちだったと思います。
ホテルへ戻り、全員でビールで乾杯。でも、どこもレストランが開いていないということで、今夜も夕食抜き・・・あ~、不規則や~。あとちょっと、身体よ持ってくれ~。
【11月18日(火)】今日はツアーでの一番の長旅で、Ludwigshafenという所へ。9:00前に出発。イヴギニーとヴェロニクのクラシック組みとは今日が最後。明日からは別のグループが合流予定。途中、昔、旧東ドイツと西ドイツの国境だったというところにあるドライブインでランチ。なんと、ピーターは数十年前、そこで8時間も拘束されたことがあるらしい・・・ロールキャベツ風(あくまでも!)のものを注文したけど、見事にハズした。もう、食べ物に関しては、あきらめ気味。あと、ちょっとの辛抱! 16:20頃、現地のホテル到着。そして、チェックイン後、17:00に会場へ出発。
今夜の会場は丸い作りの現代風教会。反響音は思ったほど悪くなかった。イヴギニーとヴェロニクとはこれまで一緒に旅をしてきた仲だから、本番は色々な想いをかみ締めながら進行。いい感じで終了。終了後、楽屋では「ハグ・ハグ」の連続で、別れを惜しむ。
ピーターから、「土曜日のライヴ(Speyer)が急にキャンセルになった」とうことを聞かされる。15年も続いているこのシリーズで初めてのことらしい。彼は首をかしげていたけど、まぁ、しょうがないという感じでした。が、僕としては、申し訳なかったけど、「あっ、休める~!」ということで、ある意味、この知らせは歓迎でした。それほど、移動・ライヴ・移動・ライヴ+不規則な食事・寝不足の連続で疲れていたのでした。
【11月19日(水)】 ホテルを11:00に出発。次の公演地であるWormsへ移動。ものの40分ほどでホテルに到着。チェックイン後、近くのイタリアン・レストランでランチ。抜群においしかった~! ちょっと生き返った感じ。この後、ひとりで散策。小さい街だけど、すごく味のある感じで気に入った。すでにクリスマス・マーケットの準備が着々と進行中で、「もう、そんな時期になったのかぁ」と、時の経つ速さに驚く。
今日の会場は、ホテルの地下にあるシアターなので、なんとも便利。しかも、PAもある。17:00まで、しばし休憩。部屋で、昨日割れた右手中指の爪の修理をする。アクリルパウダーを使ってやるのですが、なかなか上手くできない。試行錯誤のすえ、なんとか弾ける状態になったのでホッとする。ピックを使わないギタリストにとって爪は命だから。
会場に入ると、今日から参加するデュオの『ダークス&ヴィルツ』(ドレスデン出身)が来ていた。すごく感じのいい若手の二人だ。リハを見たけど、久しぶりにタイトとなデュオを目の当たりにした。そして、ギター2本のアンサンブル(+アレンジ)が絶妙というか、うまい! ただただ感心してしまった。音的には、タンゴ、スパニッシュ系なんだろうけど、それに今風の味付けが入って、なんとも言えない心地よさがある。さっそくプー横丁さんに紹介しないと(!)と思った次第。
今夜から、一部、二部とも自分の出番が終わったら、そのまま引っ込んでもよい構成に変わったので、少し肉体的&精神的に負担が減る。セッションも、デュオの二人の切れ味がいいので、楽しかった~! 客席は6割りくらいの入りだったけど、アンコールは2回きたし、喜んでもらえたと思う。ライヴ後、ホテルの近くのイタリア・レストラン(開いてた!)で食事。うまかったっ!
つづく
【11月14日(金)】今日は、これから3日間ベースとなる町、旧東ドイツのHalleへ移動、そして、ライヴ会場のあるMerseburgという町へ向かう。その前に、昨夜の会場へPAを取りに行く。そう、昨夜も手持ちのPAを使用。その後、途中、少し時間があるということで、ドレスデン市内観光をすることに。観光は久しぶり~。これが大当たり!今回のツアーのハイライトのひとつかも。かなり古い建物が多かったのですが、その景観にノックアウトされるほど、印象的でした。京都の古いところばかりが集まった感じ、と言えば理解してもらえるかな。メインの教会はとくによかった。それと、オペラ・ハウス。写真を撮りまくる。同時に、「うわ~っ」を連発。この町と勝負できるのは、京都しかないかなとも思ったし、古き良きものは残していかなければならないとも思った。天気も味方してくれて、感謝~! 雰囲気のいいカフェで一服の後、ハレへ向かう。ホテルのまん前の建物に、あやしくて、そしてセクシーな女性の絵が描いてあった。ピンクのネオンも・・・ピーターに、「あれは何ぞや」と聞くと、公認の売春宿だという答えでした!? ノーコメント~!
チェックイン後、ランチを食べに全員で市内へ。徒歩圏内。チェーン店というシーフード店で、僕は、魚のスープとエビの煮物を注文。久しぶりにハム、ソーセージ関係から開放される(笑)。
会場へは16:15出発。古くて味のあるいい感じの場所。今夜もPAをセットする必要あり。ふたを開けると、なんと、超満員! ガツンという反応はないけれど、すごくいいお客様でした。アンコールは2回! 近くに、いいレストランがあるということで、急いで片付けて直行。ここ数日は“本物の食事”を口にしていなかったので、全員、笑顔・笑顔。やっぱり、食事って大切なんやなぁ(気分に影響する?)、と納得。
【11月15日(土)】今日はDessauでライヴ。近いということで15:45に出発。久しぶりによく眠れた~。なんと、11:30起床!朝食抜きだったので腹がへって、まず、ランチ&散策をかねてひとりで外出。くもりだったので気分爽快とはいかないけれど、古くていい感じの町並みに写真を撮りまくる。足も軽い。写真は僕にとって、その後、曲作りのイメージ作りに役立つんです。だから、思い出を残すのはもちろんですが、インスピレーションの出所としても大切なんですよね。
ランチは、結局、昨日行ったシーフード店でテークアウト。ショーケースで抜群にうまそうに見えたフィッシュサンドを買う。あとは、スーパーでコーラ。でも、ボトルが妙に汚れてる~。何回も何回も地べたに落としたような感じ。でも、それしかなかったので購入。部屋で飲んだけど、やっぱりコーラやったからひと安心(笑)。ただ、サンドのほうは硬いのなんのって、「これ、昨日のちゃうん?」という感じでハズす。が、きちんと食べる(笑)。
今夜の会場も教会。室内にはむき出しのレンガ。これが、すごくいい感じ。僕の第一印象は、こんなところでDVDの撮影でもしたらええやろなぁ、でした。さて、ライヴ本番ですが、疲れがたまっていて集中力の欠如・・・ポロポロと間違う。でも、アンコールは3回もあったし、お客様には楽しんでいただけたようです。「終わりよければ、すべてよし」か。体調はいまいち・・・
【11月16日(日)】今日はHalleでのライヴ。日曜ということで、16:00開演。12:45出発。ライブ後はタイ・レストランへ行く予定。ん~、楽しみ~。
会場は、昨日、町をブラブラしていて見つけた教会だった。館内の雰囲気はグー。400名くらいの入り。全体に良かったと思う。終了後、ホテルへ荷物を置きに行き、その足で(徒歩)レストランへ。でも、看板を見たとたん、目が点に・・・なんと、「上海料理」と書いてある。あれ~、タイ料理やなかったっけ~? そう、こちらのアジア料理関係の店では、何種類かの料理を扱っているんです。もちろん、タイ料理を頼んだのですが、ん~、また妙な感じでした。でも、たらふく 食べました(笑)。
つづく
各会場の近くにお住まいの方は、ぜひ、ご参加くださいね。お待ちしております!
■12月9日(火):新宿ミノトール2 (東京)
SHINSEIDO presents;
~Let’s Groove~
チケット:3000円 (1ドリンク付)
開場:18:00 開演19:00
お問合せ先:(03)5269-0795
※21:00~は別のイベントになります。
■12月12日(金):STARDUST CAFE (神戸・鈴蘭台)
前売り:2500円 当日:3000円
開場:18:30 開演:19:30
お問合せ先:(078)592-6310
■12月13日(土):STAGE ONE (山口県防府市)
前売り:3000円 当日:3500円 (1ドリンク付)
開場:18:30 開演:19:00
お問合せ先:(0835)26-6006 / 080-5239-7992
■12月14日(日):5th Street (大阪・吹田)
~ヒゲとメガネとギター×2~
w/石井完治
前売り:3500円 当日:4000円 (要1ドリンク・オーダー)
開場:17:30 開演:18:30
お問合せ先:(06)6386-9114
※各ライヴのもう少し詳しい情報は「CONCERTS」ページをご覧ください。
よろしくお願いいたします!
【11月11日(火)】今日は、ピーターの地元・オスナブリュックでのコンサート。さすがに、朝食に間に合うように起きれなかった。が、11:00前に、なんと、イヴギニーがトレーに朝食を乗せて部屋まで届けてくれた! 彼の優しさと気配りに感激!
サウンドチェックが17:00~ということで、しばし、フリータイム。ランチは「米食べたい病」が出て、例の中華料理屋へ。すっかりお馴染みさん気分(笑)。メニューに四川風エビ料理とあったので(と思う)、すかさず注文。が、たしかにエビは入っていたけど何か変・・・ケチャップで煮たようなものでした。でも、腹いっぱい。食べれるときに食べとかないとね。次、いつ食べれるか分からんから(笑)。
会場のルーサー・ハウスはいい感じ。こんな建物を所有するピーターは大したもの! でも、維持費が大変とか、ちょっとボヤいていたけど、彼のギター音楽をサポートする強い意志・情熱には敬服します。すばらしい! サウンドチェックは問題なく終了。しかし、本番が始まったと同時にすべての生マイクの音が出ないというトラブル発生。けっこう、ピーターは焦っていた様子。僕のはライン出力だったので事なきを得たのですが、結局、クラシック・チームとピーターは生音でいくことに。これが、けっこう好かった~! 音量はもちろん足らないんですが、ギター本来の音が聞けて、満員のお客様も不満はないようでした。トラブルのほうは、休憩中に無事に解消され、二部のほうは通常の感じで進行できました。終了後、徒歩でホテルへ戻る。
【11月12日(水)】今日はMulheimへ移動&ライヴ。14:00出発。手元の地図にのってないので、聞いてみると、エッセンというところの近くらしい。今日も朝食に間に合わず、とりあえず、11:00のチェックアウトに荷物をフロントに預けて外出することに。オールド・タウンへ向かう。ランチはベジタリアン・ラップとコーラ。そして、途中、カリフォルニア・ロールを売っているところを見つけたので、試しに買ってみた。見た目はいい感じだったけど、変な色のワサビが入っていたのと、米がべチョ~っとしていて糊みたいだったのが気味悪かった(笑)。その後、ぷらっと立ち寄った本屋で英語のペーパーバックの安売りを発見。種類は少なかったけど、なんと、欲しかったものがあった! さっそく購入。そして、スターバックスで休憩。
今夜の会場は、「ほんまに人が来るんやろかぁ」という場所にあって、ちょっと不安でしたが、大盛況。今夜もPAは手持ちのもの。スピーカーの位置が僕に近かったので、音も聞きやすく、すごくやりやすかった! その分、演奏の質もよかったと思う。休憩中、会場のスタッフの若い女性が興奮した様子で、「CDにサインください」と尋ねてきてくれました。僕の音楽をすごく気に入ってくれたようで、ちょっと緊張気味な感じでしたが、僕としては悪い気はしなかったなぁ(笑)。
この夜の食事は、楽屋へテークアウトのピザ。ちょっと、うんざり気味。ライヴ後、明日のドレスデンが遠いということで、ケッセルという町まで移動することに。モーテル到着、25:00過ぎ。
【11月13日(木)】今日は、Dresdenへ移動&ライヴ。10:oo過ぎに出発。途中、メキシカン料理店でランチ。ボリートーを注文。うまかった~! 刺激が欲しかったので、チリ・ソースぎんぎんでいきました。ホテルに16:00頃チェックイン。17:00、会場へ出発。
会場はクールな感じ。けっこう沢山のアーティストが来ているみたいで、楽屋にはポスターなど一杯飾ってあった。本番はほぼ満員。よく聴いてもらえました。でも、疲れはピーク・・・なぜか、自分の出番にツライ状態になってしまう巡り合わせになる。楽屋で何人かミュージシャンと出合った。ひとりはアメリカのオレゴン州から来ていた方ですが、ダグ・スミスと知り合いだということで、このめぐり合わせに、お互いに「世界は狭いですねぇ」のひと言。
帰りのバスの中で、イヴギニーが、「じつは、昨夜、赤ちゃんが生まれたんです」と報告。さっそくホテルの部屋へ戻って、ピーターの部屋でお祝いの乾杯!
ちなみに、今夜もきちんとした夕食がとれなかった・・・本番前のホットドックのみ。今夜の日記の最後には、少し大きな字で、「もう、ハム、ソーセージは勘弁してくれ~っ」と書いてある(笑)。
【11月8日(土)】今日は、旧東ドイツのMagdeburgでライヴ。距離が遠いということで、10:00出発。その前に、しっかりと朝食をとる。昨夜、ピーターから「このホテルの朝食はいいよ」と聞いていたけど、あまり期待せずにレストランへ行ったんですが、なんと、その種類の多いことと、食材の鮮やかな色とでビックリ。思わず、写真を撮ってしまうほど。胃袋もごきげん状態でツアー・バスに乗車。現地のホテルへは15:15頃到着。チェック・イン後、しばし休憩。ちょっと外出してみた。近くにマグデブルグ中央駅があったので、まず、そこへ。古い独特の建物ですが、近辺の雰囲気はなんとなく暗い感じがする。しばし散策して町の雰囲気を味わったんですが、ちょっとおとなしめの印象。
今日の会場は教会。リハでは、全員、エコーの跳ね返りで苦労する。でも、僕的にはけっこういい感じのリバーヴ感だと思いましたねぇ。幕が開くと、満員! 400名以上は入っていたのかな。しっかりと拍手をもらえたし、楽しかった~。アンコールのイヴギニーのロシアの歌では、会場からロシア語で「よっ、まってました~」的な掛け声がかかる。もちろん、楽屋で彼から聞いた話ですが。ここでもロシア語を話す人がいたことで、彼はご機嫌でした。
ちなみに、今日の日記の最後には、一回目の「日本が恋しい!」と書いてあります(笑)。
【11月9日(日)】今日は移動日で半日オフ。ホテルを10:30頃出発しオスナへ向かう。13:00過ぎに到着。ドイツ入りからずっと宿泊していたホテルが懐かしい感じ。部屋も同じのをキープしてもらっていたので、なおさらかな。そろそろ一人になりたい時期だったので、そのまま、一人でランチへ。でも、どこにしようと探すのが面倒だったので、マックで済ます。その後、スターバックスでチャイラテというコース。時間がゆっくりと過ぎていく。今日、ライヴがひと休みなのが、丁度、いいタイミングかな。明日から、またレンチャンやし。
夜は、ピーター宅に招待され、奥さまの手料理に舌鼓をうつ。彼女はフランス人ということで、フランス料理だったのですが、コテコテのものではなく、すごく美味しかった~! ここでもイヴギニーは“いい味”を出していた。なんと、肉がバラバラにならないように結んであったタコ糸みたいなものまで食べてしまった!? 冗談ぬきに! ほんとうに憎めない、そして、冗談のわかるナイス・ガイだ。その上、彼はウオッカの一気飲みで、テンションも上りっぱなしだったようです。僕のほうは、途中、めまいに襲われ、そのままホテルへ戻った・・・寝不足とストレスのせいかなぁ。アルコールも控えているのに・・・
【11月10日(月)】今日はOldenburgでのコンサート。今回では一番北に位置するところ。オスナからは100km強ということで、15:00出発。16:30頃到着。まだ会場は閉まっていた。ので、近くのカフェで休憩。僕はコーヒーを飲まないので、紅茶(ミルクティー!)とケーキ。今日もPAは持込。そうそう、これまでも持ち込みでセットアップ/片付けの場所があったんですが、これが、けっこう面倒。爪とか指をケガしないようにやるのはもちろんのこと、けっこう重いので大変。もちろん、全員でやるのですが、やっぱりキツイ・・・
今日の会場はすごく客席が近い。そして、客席の角度が急なので、親近感があっていい! プラス、満員! ライヴの受けも良かった。でも、僕の体調はすぐれない・・・それに、二部のほうはセッションなどがあるので、チューニングの時間がとれないということで、通常のA=440で調弦する必要があるんですよね。常に半音落ちでチューニングしている僕にとっては、握力の弱さもあり、けっこう厳しかったぁ。
PAの片付けが済んで、ホテルに戻ったときは、すでに25:30。今日も長~い一日でした。
つづく
【11月6日(土)】いよいよツアー開始。初日はオランダのEnschedeという所。ドイツ到着以来ベースとなっているオスナブリュック(以下、オスナ)から100km前後ということで、日帰り。出発は15:00。その前に、3人でランチへ。スープがおいしかった~。時間通り、ピーターの事務所のインゴーくんがツアー・バス(ベンツ!)で到着。日本人同様、ドイツ人は時間を守ってくれるのが嬉しい。彼は、運転、オープニング・アクト、CD販売など雑用も含めてツアーをサポートしてくれました。アメリカに住んでいたのか、英語は米語系で完璧にバイリンガル。うらやましい~!
一路、高速道路(アウト・バーン)を通ってオランダへ。スピード制限なしの道路の高速レーン(左側)はものすごいスピードの車が行きかう。おそらく250km以上かもしれない。僕らのバンでも150km前後は出てるはずだけど、それが60kmくらいに感じてしまうから恐ろしい・・・新幹線なみです、ほんとに。とくに、フェラーリ系、BMW系の車は速い! 風圧で乗ってる車が揺れるんですから。国境でチェックでもあるのかなと思いきや、なんにもなく、気が付いたらオランダへ入ってました(笑)。あったのは、昔、国境のチェックポイントだったというゲートのような建物の名残りだけ。海に囲まれた日本では想像しにくいですが、地続きで国がつながっていて、しかも、行き来自由というのはなんとも便利。オランダに入ると、少し風景が変わった。標識とかの文字が違うのは当たり前ですが、家の感じとか、木々の感じが少し違うくらいで、あまり“外国”へ来た感じはしなかった。
さて、今夜の会場は立派なホールの小ホール。サウンド・チェックでは、僕以外の人たちが生マイクを使うということで、出音のボリュームを合わす必要がありました。ので、会場のわりには小さめの音で行かなければなりません。僕の場合、表の音(ホールからの音)をステージ上で聞きながら演奏するタイプなので(モニターの音は好きではない)、ある程度のボリュームが必要なんですが、4人で1つのチームなので、ここは大局的な見地に立って、周りに合わすことにしました。
今夜の入りは6割り程度で、お客様の年齢層も高かったけど、すごく好いお客様でした。最後はスタンディング・オベーション!
ちなみに、コンサートの構成ですが、一部の最初にインゴーくんが1曲オープニングで演奏→イヴギニー3曲→僕3曲→ヴェロニク3曲→ピーター3曲→休憩→二部の最初はイヴギニー1曲→僕1曲→ヴェロニク1曲→ピーター1曲(全員居残り)→もう一度別曲で繰り返し→僕+ピーターのセッション→イヴギニー+ヴェロニクのセッション→3人でのセッション→アンコール(イヴギニーのロシアの歌を3人でサポート)という流れでした。以降、ツアーはこの形で進行。
ホテルへ戻ったのは、12:30 am・・・
【11月7日(金)】今日はKolnへ向かう。ひとまずチェックアウト。3日後にまたオスナへ戻ってくるということで、フロントに荷物を預けて、身軽な感じで13:00に出発。現地到着後、チェック・イン。そして、しばし休憩。ピーターとのセッションは♪Summertimeに変更。サウンドチェックではいい感じだった。今夜も6割り程度の入り。と言っても、僕が日本でやるライヴよりはるかに多いです(笑)。でも、しっかりと静かに聴いてもらえるので嬉しい。この点は日本と似ているのかな。アンコールは2回もあった! ホテルへ戻って、地下のバーで軽く打ち上げ。ドイツ・ビールとツマミで盛り上がる。ピーターも機嫌よく、ジョークの連発。そして、それぞれ一発芸&かくし芸の披露となり、部屋に戻ったときは、すでに25:30となっていました!
つづく
【11月1日(土)】10時くらいまで眠れた。でも、朝食に間に合わず、昨日からとっておいたバナナ1本で済ませる。今日のスケジュールは夕方の取材のみ(現地のギターマガジン)なので、しばし“ひとり観光”へ。ヨーロッパそのものの古い町並に絵心をくすぐられる。メインの商店街は土曜日とあって混みあっていたけど、歩くのが気持ちいい。美人が多いのには、思わず口があんぐり・・・ランチはマックで済ませた。ホテルで貰った市内地図を手に歩いていたけど、やっぱり、方向音痴の僕としては途中迷ってしまった(笑)。でも、小さな町なので、歩いているうちに振り出しに戻って、思わず「♪ラッキー!」。
その後、フェス会場へ取材を受けるため徒歩で向かう。写真のほうは昨夜のライヴ/ライブ後に撮影していたので、今日は話のみ。影響を受けたギタリストの話とか、ギターが好きになった経緯などなど聞かれました。2ページくらいは割いてもらえるそうです。この後、会場のロビーの楽器展示会場をブラブラ。奥のほうで、アルバート&ミューラーのブースを見つけ、担当者と挨拶を交わす。昨夜のライヴを見てくれたようで、「よかったよっ!」と、きつめの握手を受ける。僕が、ドルフィン・ギターズさんを通じてA&Mギターを弾いてることなどなど、つかの間の談笑。
ホテルに戻って、しばし練習。市内を歩き回って刺激を受けたせいか、急に、♪Precious Moments(廃盤のCD “Shadow Dancer”に収録されている)がよみがえってきた。「ん~? これは、何かのお告げか?」ということで、一気に、感情のおもむくまま再アレンジ。ヨーロッパの色を意識的に出そうとしたわけではないけれど、環境のお陰か、自然とその方向へ行ったようです。ぜひ、次のライヴでお披露目したいなぁ。夕食は町へ出るのが面倒だったので、また例の中華へ。唯一、「カレー」と表示してあったのを注文したら、たしかにカレーっぽいけど、妙な色のものが出てきた(笑)。でも、こういうのも楽しみのうち。気にならない。
【11月2日(日)】今日から5日まではオフ! フェスの方は今日が最終日。6日からは連続のツアー(The International Guitar Night Tour)に入るので、しばし、気分転換のため観光客気分に浸ることに。お気に入りのオールド・タウンへ向かう。スターバックスを見つけて、僕の好きな“チャイ・ラテ”でリラックス。町は日曜日のせいか、人が多かったけど、活気があってよし! けっこう歩き回った後、ホテルへ戻り、しばし練習&休憩。夜は、ここのところしっかりとした食事をしていなかったので、またオールド・タウンへ出かけて、ちょっと高めのレストランへ。夜景がすばらしい! 高い建物がないのがいい。ビール2本、サーモンのグリル+海老+ほうれん草を注文。うめっちゃ、うまかった~! 久しぶりに「食った~」という感じでした。
【11月5日(水)】昨日買った英語のペーパーバックのスリラーが面白くて、ランチに外出することなく読むことに。そして、明日からのツアーへ向けて練習。ここ数日間けっこう時間があったせいか、なんと、新曲が2曲もできた~! 1曲はミディアム・テンポのグルーブ系で、もうひとつはバラード。この後、1曲目のほうは何回かツアーで演奏することに。僕的には気にいっていますぅ。ピーターから電話が入る。彼と話すのは数日ぶり。忙しいだろうと思っていたので、こっちから連絡をすることは控えていました。明日からのツアーの共演者が到着したので、顔合わせ兼セッションの練習がてら、彼の経営するコンサート・ホールのルーサー・ハウス(+オフィス+録音スタジオ)へ来てくれということで、奥様が20:00に迎えに来てくれました。共演者は、ロシアのイヴギニー・フィンケルシュタインとベルギーのヴェロニク・ジレ。二人ともクラシックのギタリストです。「クラシック」と聞くと、なんか、頭が固くで“うるさ型”の人たちかなぁ、という少なからず偏見をもっていたのですが、ごくごく普通のフレンドリーな人たちだったので、ひと安心。まぁ、向こうにしてみれば、日本のマサ・スミデって、どんなヤツやねん、という不安はあったでしょうが・・・(笑)。
で、ピーターとのセッションは♪Tears In Heavenで決定。そして、全員のセッションは♪Mercy Mercyで行くことに。僕としても、こういう組み合わせのライヴは初めてなので、明日からのツアーの展開が楽しみ。
つづく
【10月31日(金)】「オープン・ストリングス・フェスティバル」初日。ホテルの周りが静かなことと、長い移動で疲れていたこともあって、さすがによく眠れた。朝食付きということで、まずは1Fへ。なんと一番乗り! いい感じのおばあさんが笑顔で迎えてくれた。英語が通じない(当たり前)・・・でも、「ダンケ・シェン」(ありがとう)さえ言えれば問題なし。ハム、ソーセージ、チーズ、ゆで卵、ジャム、パン、フルーツ、ヨーグルトといったメニューでしたが、初日なのでおいしく食べれました。この後、毎日、同じメニューが続くことになるのですが・・・(笑)。
朝食後、ホテルの周りを散策。町並みがいい感じ。ベンツとかBMWの高級車が多く行きかう。寒~い。息も真っ白。所々でフェスティバルのポスターを見つけて、ちょっといい気分に。もちろん、カメラに収めました。ホテルの部屋に戻って、少し練習。周りの部屋からもギターの音が聞こえてくる。フェスの出演者かな。じつは、この時点で、まだスケジュールを知らなかったし、主催者でもあるピーター・フィンガーとも話していなかったんです。当然、相手も僕が無事に着いたかどうかも知らない!? ので、Acoustic Music Recordsへ電話。そこでピーターの携帯番号を聞いて、ようやく彼と連絡が取れ、15:00に迎えに来てくれることに。その前に、散策中に見つけた中華料理店でランチ。当然のごとく英語が通じない。汁もののラーメンを注文したつもりだったけど、焼きソバが出てきた。まぁ、ええか~(笑)。すごい量~!
15:00、時間通り、ピーターが自家用車で迎えにきてくれた。顔をあわせるのは、今日が初めて。でも、なぜか、初めて会ったような気がしない。ほどよく会場に到着。けっこう大きなホールで、まだ各ギター・メーカーの展示会場のほうの準備は進行中。リハは順調に終了。音量がホールの割りに小さかったのが気になりましたが、まぁ、現地のやり方に合わすのが一番かな。そう、「郷に入っては郷にしたがえ」か。本番は、ピーターの心遣いもあって、トリをつとめることに。僕的には何番目に演奏しようが気にならないのですが、でも気分は悪くなかった(笑)。が、ステージに出たら、なんと、椅子も変わってるし(リハより少し高い)、座る位置(モニターから遠い)も違うじゃないですか~。 それに、録音用の2本のマイクの位置が、演奏の邪魔になるようなところに立ってる・・・ん、けっこうツラかった~。でも、「プロは文句を言わず、与えられた情況で最高の仕事をする」ということを自分に言い聞かせながら頑張りました。お客様の反応は、アメリカのような直接的なガツ~ンというのはないけれど、静かに聞いてもらえたし、拍手も一杯貰いました。
この夜は、僕の他に5人のギタリストが出演しました。全員、個性のある素晴らしいアーティストでしたが、特に印象に残ったのは、カナダのRyan LeBlanc と南米はチリのAndres Godoy。ライアンは、まさにワンマン・バンド状態で、ハーモニカ、カホーン(箱みたいなパーカッション)、ギターを一緒に演奏するという離れ業が目をみはりました。カホーンに座って右手で叩く、そして、ギターは左側に立てて左手だけで弾くというふうに。一方、アンドレスは、事故に遭って右腕を完全に失っているのですが、ギターを左側に立てて、左手だけで演奏するというスタイル。もう、見事と言うしかなし! 他のギタリスト(イタリア、フィンランド、フランス)も「ただモノではない」人たちでしたし、そんなアーティストと出会えて、触れ合えて、ほんとうに嬉しい一夜となりました。部屋に戻った時、25:30でした。
頭の中でギターの音が交差しながら眠りにつく・・・
つづく
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